軽トラの荷台に箱、物販ビジネス支援…ダイハツ『Nibako』

荷台に荷箱を積み、移動販売車として利用するプロジェクト。
荷台に荷箱を積み、移動販売車として利用するプロジェクト。全 7 枚

ダイハツ工業は12月20日、新型『ハイゼットカーゴ』、『アトレー』の発表会を行った。その際『お客様に寄り添う活動』と題し、ダイハツの考える新しいプロジェクトについても発表が行われた。

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この新プロジェクトについては、ダイハツ工業取締役国内営業本部長の武田裕介氏より、解説があった。武田氏によると、新プロジェクトは『Nibakoプロジェクト』と名付けられ、お客様への寄り添い活動のひとつとして新しく始めたいと思っていると語った。ダイハツは小売業の方々と向き合うことが多いため、新たなニーズについての相談や、現状の困りごとについて、多くの声が寄せられるとのこと。とくにコロナ禍では、移動販売を始めたいと思うがどのようにすればいいかという声を多く聞き、そんな不安の声を打破すべく、ダイハツならできると考えスタートしたのが、このNibakoプロジェクトだ。

ガルウイング形状を採用しているるため、ウイングを跳ね上げると全高が高くなり、遠くからでもお店として目立ちやすい。ガルウイング形状を採用しているるため、ウイングを跳ね上げると全高が高くなり、遠くからでもお店として目立ちやすい。

武田氏は「まずは移動販売を検討している方への調査インタビューを実施した。そしてお客様の困りごとを把握して、解決策を検証してきた。次に販売会社と合同で、事業者との実証実験も始めている。こうした取り組みから見えてきたことを、簡単に紹介したい」と説明を始めた。

「まずはハードの部分、モノづくりについて。移動販売車はキッチンカーが主流で、物販用がなかなかないと嘆いているお客様が多い。これに対してダイハツは、様々な商売に使えるフレキシブルで使用性の高いNibako(荷箱)を開発している。次に、移動販売を始めるにあたって専用の車は大変高額なので手を出しにくい、という声を聞いている。こちらに関しては、特装車ではなく、載せ替え可能な荷箱をリースで提供することで、低価格を実現して廃棄物削減にも寄与することができると考えた。3つ目に、自分で架装するのは不安なので、信頼できる業者を探したいという声がある。こちらについては、ダイハツは自動車メーカーならではの、安心・安全で耐久性、信頼性に優れた高品質なものを提供できると考えている」と、Nibakoはダイハツだからこそできるというポイントをアピールしていた。ちなみにNibakoは、ダイハツ製の軽トラックだけでなく他社製の軽トラックにも積載できるように開発を進めているという。

続いてソフト面や流通面について説明があった。「ひとつ目は、リスクを抑えてまずは商売を試してみたいという声がある。この声に対しては、Nibakoプラス軽トラックの安価なリースやレンタルによって、気軽にスタートできる選択肢を作ることで、お客様にとってチャレンジしやすい環境を提供することができると考えた。ふたつ目は、移動販売について安心して相談できる支援者が欲しいという声も聞かれた。我々はダイハツピット店を含めた全国6000店のネットワークとサポートシステムでお客様に寄り添いたいと考えている。メンテナンスサポートはもちろんのこと、スタートアップのお手伝いや、仕事に必要な各種情報のサポート、事業者様同士をつなぐアプリでのつながるサポートなど、幅広くお客様をご支援できるようにしたいと考えている」と、徹底的にサポートできる体制作りを準備しているようだ。

すでに今年8月から、ダイハツと販売会社と事業者とでトライアルを進めているそうで、漬物会社が自社で製造した漬物を販売したり、農家の方が新鮮な野菜を移動販売したり、革製品を製作する会社が移動販売を始めたりしている。

Nibakoプロジェクトについて武田氏は最後に、「お客様の夢を後押しすることに本当にやりがいを感じる。そして社会貢献と実業を両立できることで大きく広がるポテンシャルを実感している。小売業の方々が望んでいることに対して、ダイハツがお手伝いできることが少し見えてきた。このNibakoプロジェクトは、我々の使命のようなものであると考えている。働く方々を支えるダイハツ初のサービスとして、全国に展開することを目指し引き続き取り組んでいきたい。そして2022年の中頃には実証実験を終えて実際のサービスとして開始することを目指したい」と力強く意気込みを語った。

《関口敬文》

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