BMWが次世代後席エンタメシステム発表、8Kの31インチ大画面…CES 2022

32対9のパノラマディスプレイ「BMWシアタースクリーン」

約8000×2000ピクセルのディスプレイ解像度

5Gモバイル無線通信テクノロジーの車載化を拡大

BMWの「マイモードシアター」
BMWの「マイモードシアター」全 4 枚

BMWグループ(BMW Group)は1月5日、米国ラスベガスで開幕したCES 2022において、将来のBMWブランド車向けに開発した新しい車載エンターテインメントシステム、「マイモードシアター」を発表した。

写真:BMWの「マイモードシアター」

◆32対9のパノラマディスプレイ「BMWシアタースクリーン」

マイモードシアターは、32対9のパノラマディスプレイの「BMWシアタースクリーン」を備えており、BMWの車内を、サラウンドサウンドと5Gコネクティビティを備えたプライベートシネマラウンジに変える。移動中でも、最大8Kの解像度を持つ31インチの超ワイドディスプレイを通じて、後席の乗員はパーソナライズされたエンターテインメントプログラムで、例えば息をのむような映画作品を鑑賞できるという。

スマートテレビ機能を備えた大型ディスプレイは、通常は天井部分に格納されている。このBMWシアタースクリーンは、タッチ操作や後部ドアに組み込まれたタッチパッドを使用して、コントロールできる。

BMWグループは、このシステムで、車内4Kエンターテインメントの新しいベンチマークを設定することを目指す。その目標を実現するために、BMWグループはアマゾン(Amazon)の「Fire TV」を選択した。これにより、車内で高いレベルのエンターテインメント体験を可能にするコンテンツとテクノロジーを組み込んだ。

アマゾンのFire TVにより、後席の乗員は人気アプリのさまざまなコンテンツを楽しむことができる。外出中に映画やTV番組をストリーミングしたり、音楽を聴いたり、ダウンロードした番組を視聴したりできる。これは、4Kのコンテンツを放映するアマゾンのFire TVの最初の車載化になるという。BMWグループは、車内でのFireTVの視聴としては、最高の解像度と最大のディスプレイ、と自負する。なお、中国の顧客向けには、専用のプログラムを用意するという。

◆約8000×2000ピクセルのディスプレイ解像度

BMWシアタースクリーンが天井から展開すると、映画音楽作曲家でアカデミー賞を受賞したハンス・ジマー氏と共同開発したサウンドが発せられる。ディスプレイが展開すると、BMWユーザー・インターフェイス・デザインがマイモードシアター用に特別に設計したグラフィックアニメーションが表示される。同時に、サイドウィンドウとリアウィンドウのローラーブラインドが閉じられ、後席のアンビエントライトが暗くなる。

BMWシアタースクリーンは、31インチのスクリーンを備えたワイドなパノラマディスプレイだ。天地方向には、ルーフから前席の背もたれまでの高さがあり、後席インテリアのほぼ全体から見ることができる。ズーム機能を利用すると、エンターテインメントプログラムのコンテンツを16対9、21対9、32対9の縦横比で再生できる。ズーム中にコンテンツをトリミングすることが可能だ。

約8000×2000ピクセルという高いディスプレイ解像度により、HD品質の映画作品を楽しむ場合にクリアで詳細なビジュアル体験をもたらすという。Bowers&Wilkinsのダイヤモンドサラウンドサウンドシステムも付く。

◆5Gモバイル無線通信テクノロジーの車載化を拡大

ディスプレイの傾きは、車載エンターテインメントシステムのコントロールメニューによるタッチ操作で調整できる。これにより、すべてのシート位置で最大限の快適さを備えた理想的なシネマ体験が保証される、と自負する。タッチコントロールは、画面フォーマットを選択する際にも利用でき、独立したボリュームコントロール2つがディスプレイの右端と左端の両方に配置されている。乗員はドアハンドルに組み込まれたコントロールパネルを使用して、エンターテインメントシステムをコントロールできる。

高速で信頼性の高いデータ送信機能を備えたオンライン接続は、ストリーミングコンテンツの基盤になる。 BMWグループは、すでに5Gモバイル無線通信テクノロジーを車載化しており、新世代EVのBMW『iX』が、5G規格を導入した世界初のプレミアムモデルになるという。

5Gによるデータ送信は、将来的にはBMW『i4』などの他のEVでも可能になる予定だ。高いデータ帯域幅と低遅延により、将来の車載エンターテインメントシステムで、理想的なストリーミング体験を可能にする、としている。

《森脇稔》

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