シボレー コルベット 最強の『Z06』新型、第一号車がオークションに 1月29日

開口部が大型化されたフロントマスク

最新のアクティブダンピングシステム

新開発の自然吸気5.5リットルV8は最大出力670hp

シボレー・コルベット Z06 新型
シボレー・コルベット Z06 新型全 16 枚

米国の自動車オークション大手の「バレットジャクソン」は、1月29日に米国アリゾナ州スコッツデールで開催されるオークションに、GMが新型シボレーコルベットZ06』(Chevrolet Corvette Z06)の量産第一号車を、チャリティ目的で出品すると発表した。

コルベットZ06は、『コルベット』の頂点に位置する高性能グレードだ。新型は、クーペとコンバーチブルが設定される。

◆開口部が大型化されたフロントマスク

新型コルベットZ06のエクステリアは、ベース車両の現行コルベットに対して、エアロダイナミクスやハンドリング性能、冷却性能を高める専用デザインとした。たとえば、幅の広いフェンダーは、グリップを高めるために、より大径でワイドなタイヤの装着を可能にする。

フロントマスクは、コルベットのレーシングカーの「C8.R」と同様、開口部が大型化され、エンジン、ブレーキ、トランスアクスルの冷却性能を高め、サーキットでの性能を向上させる。さらに、アグレッシブな空力パッケージは、コーナリング時のグリップと高速安定性を強化するようにデザインされている。

リアは、中央にフローティングエキゾーストベゼルを備えた専用デザイン。このフローティングデザインが、エキゾーストノートの正確なチューニングを可能にしたという。ワイド化されたリアフェンダーには、冷却性を引き上げる大型エアインテークが配置された。

新型には、専用のフロントリップスポイラーとリアスポイラーを装備した。オプションのカーボンファイバーエアロパッケージは、より大きなフロントリップスポイラー、フロントコーナーカナード、大型リアウィング、アンダーボディエアロストレーキで構成されている。

シボレー・コルベット Z06 新型シボレー・コルベット Z06 新型

◆最新のアクティブダンピングシステム

サスペンションには、「マグネティックセレクティブライドコントロール4.0」を標準装備した。「マグネティックセレクティブライドコントロール」は、電磁石とショックアブソーバー内の磁性流体を組み合わせたアクティブダンピングシステムだ。各ホイールに装着された加速度計により1000分の1秒単位の反応速度で路面状況を読み取り、流体内の磁力を変化させることでダンパーの減衰力を瞬間的に変えることができるという。ドライバーモードセレクターを使用して、日常走行を重視したモードやサーキット重視のモードが切り替えられる。ローンチコントロールも利用できる。

タイヤはミシュランの「パイロットスポーツ4SZP」を履く。サイズは、フロントが275/30ZR20、リアが345/25ZR21。トレッドはベース車両に対して、フロント30mm、リア40mm広げられた。そのため、前後フェンダーは拡幅されている。

ブレーキはブレンボ製で、ローター径はフロントが370mm、リアが380mm。フロントキャリパーは、ベース車両の4ピストンから、6ピストン化されている。

シボレー・コルベット Z06 新型シボレー・コルベット Z06 新型

◆新開発の自然吸気5.5リットルV8は最大出力670hp

新開発の自然吸気5.5リットルV型8気筒ガソリンエンジンを搭載する。これまでに製造された自然吸気の量産V8エンジンの出力を超えることを目標に開発された。軽量のフラットプレーンクランク設計により、エンジンは大パワーを生み出すために必要な高回転域に到達することができるという。

新しいエンジンは、パワーだけでなく、サーキットで最大限のパフォーマンスを引き出すように設計されている。8600rpmからのレッドゾーンやフルレーシングスタイルのドライサンプシステム、専用のインダクション&エキゾーストシステムまで、このエンジンはまったく新しいエモーショナル性を演出する、と自負する。

また、このエンジンはDOHC化されており、チタン製インテークバルブとナトリウム充填エキゾーストバルブを支えるデュアルコイルバルブスプリングを採用する。鍛造アルミ製ピストン、鍛造チタン製コネクティングロッドにより、軽量化と高い強度も追求した。新開発のアクティブスプリットインテークマニホールドも導入した。これらにより、新型コルベットZ06は、最大出力670hp/8400rpm、最大トルク63.6kgm/6300rpmを獲得する。従来型よりも排気量を約700cc縮小しながら、パワーは新型が20hp上回っている。

シボレー・コルベット Z06 新型シボレー・コルベット Z06 新型

《森脇稔》

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