変わらぬ黄金律のセッティング…ホンダ ヴェゼル Modulo X、発売時期は夏前か?…東京オートサロン2022

ホンダ ヴェゼル e:HEV Modulo X コンセプト
ホンダ ヴェゼル e:HEV Modulo X コンセプト全 18 枚

14日、コンセプトモデルのホンダ『ヴェゼル e:HEV Modulo X』(ヴェゼル モデューロX)が「東京オートサロン2022」の開幕に合わせて発表された。正式な発売日はまだ決定しておらず、ホンダは22年度中の発売予定とするが、例年、オートサロンで発表されたModulo Xの新モデルは、さらなる開発ブラッシュアップを経て、6月あたりに正式な発売となっている。

【画像全18枚】

半年後にどのような仕様で発売されるのかは不明だが、現時点の発表内容のスペックをまとめてみたい。

ヴェゼル e:HEV Modulo Xの主な装備・変更箇所は

ホンダ ヴェゼル e:HEV Modulo X コンセプトホンダ ヴェゼル e:HEV Modulo X コンセプト

Modulo Xは、ホンダアクセスが手がける上級コンプリートカーのブランド。2013年に『N-BOX Modulo X』の発売以来、『N-ONE』、『ステップワゴン』、『S660』、『ヴェゼル』、『フィット e:HEV』に続く第8弾となるのがヴェゼル e:HEV Modulo Xだ。Modulo Xのコンセプトは、ホンダアクセスの匠の技でチューニングした純正コンプリートカー。内外装の上質感に加え、走行性能や操縦性も上級・上質を目指すカスタムカーだ。

その最新作であるヴェゼル e:HEV Modulo Xの主な予定装備は、以下の通りだ。

ホンダ ヴェゼル e:HEV Modulo X コンセプトホンダ ヴェゼル e:HEV Modulo X コンセプト

エクステリア:
ダーククロームエンブレム
専用フロントエアロバンパー
専用フロントグリル
専用LEDフォグライト
専用LEDヘッドライト(ブラック加飾)
ドアミラーカバー(ブラック塗装)
カラードフェンダーアーチプロテクター
カラードサイドロアーガーニッシュ
テールゲートスポイラー
専用リアエアロバンパー
ダーククロームエンブレム
専用サスペンション
専用18インチアルミホイール

ホンダ ヴェゼル e:HEV Modulo X コンセプトホンダ ヴェゼル e:HEV Modulo X コンセプト

インテリア:
専用ブラックインテリア
専用フロントシート(ロゴ刺繍+スエード部分処理)
専用リアシート
専用シフトノブブーツ
専用本革巻きステアリングホイール(レッドステッチ)
Modulo X専用パワースイッチ

※上記はコンセプトモデルの仕様。製品出荷モデルと変わる可能性がある

ブラックの加飾が内外装をひきしめる

ホンダ ヴェゼル e:HEV Modulo X コンセプトホンダ ヴェゼル e:HEV Modulo X コンセプト

エクステリアのLEDヘッドライトはベース部分が黒でグリル部分の加飾と同じ色になっている。ライト全体の意匠を際立たせるとともに、ボディカラーの赤を引き締める重要なポイントだ。ボンネットフード先端のエンブレム取り付け部分の形状が変わっており、全長が若干伸びる。

リアも含めてバンパーや各部のエアロパーツは、開発チームが特別に作ったパーツをコースに持ち込み、現場でパーツを削ったりクレイを盛ったりして最終的な形状を決めていったという。シミュレーションによる基本形状に加え、フィールドでの試行錯誤で最適化された形状で、平均的な開発プロセスでは実現しえないハンドメイド形状といえる。

専用サスペンションは、バネ、ストラットともに純正形状だが、バネレートと減衰率をチューニングしている。専用アルミホイールは、剛性を高めつつ、開口部を広くとり、ブレーキ冷却と空力を考慮したデザインとなっている。

変わらぬ設計思想が生み出す車両ごとの個性

ホンダ ヴェゼル e:HEV Modulo X コンセプトホンダ ヴェゼル e:HEV Modulo X コンセプト

発表時に、テストコースでのデモ走行として、うねりのある舗装路を高速で通過する映像が公開された。車体は安定してまっすく舗装路を進んでいくが、下半分をみると、タイヤが路面の凹凸にきれいに同期して動いている。タイヤやサスペンションは縦横にストロークしているが、ボディは軸を保ったままだ。さながら、アクティブスタビライザーの動きを見ているようだ。

おそらく、ストロークに余裕のあるサスペンションがタイヤの接地性を確保し、ハンドメイドチューニングした空力パーツが、高速でのボディの安定性を確保しているため、その両方がしっかり仕事をしてバランスを保っているからできる芸当だろう。

これは、ヴェゼル e:HEV Modulo Xだけ特別な意図があってこのようなチューニングをしているだろうか。開発担当者に聞いてみたところ、「Modulo Xの設計コンセプトはN-BOXのころから変わっていません。サスペンションのセッティングもこれまでの方針のままです。ホンダアクセスには、Modulo X用のセッティングの黄金律のようなものができています。基本は、このセッティングを行い車種ごとの調整をおこなっているだけです」とのことだ。

つまり、S660だろうがステップワゴンだろうがセッティングの方向性は変えていないという。ヴェゼルe:HEVも例外ではないそうだ。違いがあるとすれば、それぞれの車重や全長・全幅・車高などのディメンジョンの違いによる挙動の違いだろう。ボディやパワートレインの持ち味を生かしながら走りの質感を高めてくれるのがModulo Xシリーズの強みということだ。

ホンダ ヴェゼル e:HEV Modulo X コンセプトホンダ ヴェゼル e:HEV Modulo X コンセプト

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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