ルノーの新型SUV『オーストラル』、新デザイン言語採用へ…ティザー

全長4510mmのCセグメントSUV

アジャイルかつタフな印象を与えるプロポーションが目標

メガーヌEVに初採用されたマイクロオプティックテクノロジー

3種類のハイブリッドをラインナップ

ルノー・オーストラル のティザー写真
ルノー・オーストラル のティザー写真全 9 枚

ルノーは1月13日、『カジャー』の後継SUVとして、2022年春に欧州で発売予定の『オーストラル』(Renault Austral)の新たなティザー写真を公開した。オーストラルのデザインの特長も発表している。

◆全長4510mmのCセグメントSUV

2015年春に欧州で発表されたカジャーは、ルノーブランド初のCセグメントクロスオーバー車だ。ルノーはBセグメントに属するクロスオーバー車として『キャプチャー』を用意しており、カジャーは、キャプチャーの上に位置するクロスオーバー車となる。

このカジャーの後継SUVとして、2022年春に欧州市場で発売されるのが、オーストラルだ。全長が4510mmで、最大5名が乗車できる広い空間を追求する。ルノーは、オーストラルは運転するのが楽しいSUVで、Cセグメントに新風を吹き込む、と自負する。

また、オーストラルは、『アルカナ』と新型『メガーヌE-TECHエレクトリック』に続いて、ルノーがSUVセグメントの基盤を強化する役割を担うという。

ルノー・カジャールノー・カジャー

◆アジャイルかつタフな印象を与えるプロポーションが目標

オーストラルのデザインは、ショルダーラインをより筋肉質にすることに重点を置いている。シャープでアスレチック、そしてモダンなオーストラルは、アジャイルかつタフな印象を与えるプロポーションを目指しているという。

また、ホイールアーチの上側を横切る線は、新たな塊感を生み出すという。オーストラルの力強くダイナミックなラインは、ルノーの新しいデザイン言語を反映したもの、と自負する。

ルノーのデザインディレクター、ジル・ヴィダル氏は、オーストラルについて、「ダイナミックさを与える力強さに、エレガントさを組み合わせている。ボディ表面のギャップを減らすようにした」と語る。

ルノー・オーストラル のプロトタイプルノー・オーストラル のプロトタイプ

◆メガーヌEVに初採用されたマイクロオプティックテクノロジー

オーストラルのデザインの特長のひとつが、下半身に沿って走る明確な折り目だ。車両の前方に角度をつけることにより、シルエットのダイナミックさを強調することを狙う。横から見ると、オーストラルは静止している時でも動的で、前方に跳ね上がっているように見えるという。

オーストラルの新技術は、ヘッドライトとテールランプにも組み込まれている。フロントには、目を引くヘッドランプとグリルがレイアウトされる。『メガーヌE-TECHエレクトリック』に初採用されたマイクロオプティックテクノロジーによるLEDテールライトが、オーストラルにも拡大展開される。

マイクロオプティックテクノロジーは、プレキシガラスを使用しており、プレキシガラスの表面と内側に直接、線とパターンが刻まれた。LEDテールライトが点灯すると、刻まれた線が透き通るように輝き、すぐに識別できる外観を演出するという。また、2つの大きなC字型のテールライトは、エンブレムと一体でデザインされる予定だ。

ルノー・オーストラル のプロトタイプルノー・オーストラル のプロトタイプ

◆3種類のハイブリッドをラインナップ

オーストラルのパワートレインは、ガソリンハイブリッドのみをラインナップする。パワートレインは、最新世代の「E-TECH」ハイブリッド、12Vマイルドハイブリッドテクノロジーを備えた1.3 リットル直列4気筒ガソリンターボ「TCe」エンジン、48Vマイルドハイブリッド技術を備えた1.2リットルTCeガソリンターボエンジンで構成される。

このうち、E-TECHには、ルノーグループが開発した電動化テクノロジーを採用する。E-TECHは、ルノーのエンジニアリングによって開発され、多くの特許を取得しており、ルノー日産三菱アライアンスで、構造部品を共用している。

オーストラルの場合、E-TECHハイブリッドのCO2排出量は105g/km(WLTPサイクル)に抑えられる。また、オーストラルの複数のハイブリッドパワートレインの中で、最もパワフルな仕様は最大出力200hpを引き出す予定だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  2. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  5. 夏の風物詩「鈴鹿8耐2025」、2人体制のホンダが4連覇、6年ぶり参戦のヤマハは2位健闘
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る