なぜ作ろうと思った? 6ローターのユーノス コスモ…東京オートサロン2022

39Bロータリー? 6ローターユーノスコスモ(東京オートサロン2022)
39Bロータリー? 6ローターユーノスコスモ(東京オートサロン2022)全 6 枚

エンジンの排気量を増やすにはシリンダーの本数を増やせばよい。ロータリーエンジンの場合、ローターをダブル、トリプルと増やす方法がある。ならば、と思って作られた6ローターのユーノスコスモ』。

アニバーサリー「A-RF BILET 6 ROTOR COSMO」は、東京オートサロン2022に出展されていたカスタムカーのひとつだ。654ccのロータリーエンジンを6つ並べたオリジナルエンジンをユーノスコスモに搭載している。まだ製作段階の車両なので走行はできない。

654ccというのはマツダ RX-7などに搭載された13Bと呼ばれるローターハウジングブロックのものと同じ数値だ。13Bはこれを2つ並べて総排気量1308ccとなっている。13Bは排気量を表す数値とされるので、この6ローターエンジンは39B(654×6=3924cc)という型名が付けられていた。

製作者によれば、「トリプルや4ローターまでは過去にやったことがあるので6ローターを作っている」そうだ。目的は「とにかく排気量を増やす」ためだ。馬力もトルクもその分最大を目指すことができる。製作段階なのでまだちゃんとした計測を行っていないが、1000馬力はいけるとする。

置く場所がなかったのか、ラジエータは後部トランクの下に配置されている。エンジンはフロントにあるので水路のためのパイプが2本運転席の横、車内を貫通している。燃料タンクはトランクと後席の隔壁部分に設置されていた。助手席にはニトロシステムも載っている。

ローターが6つ直列に並んだエンジンも壮観だが、キャブレターも6つの吸気ファンネルが並び、リンケージでつながった図も迫力がある。ロングノーズのユーノスコスモでも縦方向はぎりぎりまでエンジンが占めている。これ以上ローターを増やすなら、エンジンはリアミッドシップにするしかないだろう。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  3. ホンダ『スーパーEV』世界初公開へ、小型EVで「運転の楽しさ」提案
  4. 「欧州のカローラになりそう」ルノーの最新ハイブリッドコンパクトに日本のファンも熱視線!
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る