新連載[カーオーディオ・スタートプラン]良いモノは長く使えてお得…予算20万円

フォーカル・ES 165 KX2
フォーカル・ES 165 KX2全 8 枚

カーオーディオシステムのグレードアップに興味を持ちつつも、「何を選ぶべきか分からない…」、そう感じて二の足を踏んでいるドライバーは少なくないようだ。当特集では、そのように迷っている方々の参考になればと、プロが薦める「スタートプラン」を紹介している。

【画像全8枚】

今回は、福岡県粕屋町の実力店、“エモーション”に話を訊き、総予算20万円の「スピーカー交換」プランを教えてもらった。「スピーカー交換」は、カーオーディオシステムをアップグレードしようと思ったときの作戦としてもっとも人気が高い。それをこの予算で行う場合には、どのような選択肢があるのだろうか…。

予算が20万円なら、デッドニングとケーブル交換はセットで!

早速“エモーション”の橋本さんに、お薦めプランの内容を教えてもらった。

「ご予算が20万円となると、スピーカーは10万円から12万円くらいのモデルがターゲットとなると思います。というのも、製品代以外では以下のような内容にご予算を投じていただくと、得られる結果が良くなるからです。ドア防振(デッドニング)、スピーカーケーブルの交換・引き直し、インナーバッフルの製作(または市販品の使用)、ここまでやっていただくと交換するスピーカーの性能を十二分に引き出せます。当店ではこの内容を実行した場合、取付工賃を含めて8万円から10万円のお見積りとなります。

なお、ドア防振の内容を軽めにしてその分のご予算をスピーカーに注ぎ、もう1ランク上の製品を手にされても良いかもしれません。しかしそうされた場合でも、後からで構いませんのでドア防振は必ずやっていただきたいですね。軽めの内容にとどめると、鉄板が共振する音を抑えきれません。どのようなスピーカーを使うにしても、その音を聴かなくても済むようにすべきだと考えています。なので当店では、手頃なスピーカーをお選びいただく場合でも、十分なドア防振を同時に行うことをお薦めしています。

ちなみにご予算を削られたい場合には、インナーバッフルのワンオフ製作をやめて市販品を使うという手も有り得ています。市販品が使えるスピーカーの場合に限りますが、その際には2万円ほどお安くできますので工賃は8万円ほどで収まります。ドア防振を軽くするよりもこの選択をされた方が、仕上がりの音は良いと思います。

ところで、当店がさまざまご用意しているスピーカー交換のセットプランでは、ドア防振の内容やインナーバッフルのタイプ、そして配線について、それらの内容はご予算に応じてお選びいただいています。

で、今回のお薦めプランでは、ドア防振とケーブル交換は含めました。そうすることでより満足度を高く仕上げられるからです」

きれいなサウンドが好みなら、ダイヤトーンの『DS-G400』がお薦め!

「では、お薦めのスピーカーを挙げていきたいと思います。今回は3モデルを選んでみました。1つ目は、ダイヤトーンの『DS-G400』(税抜価格:10万円)です。ブランドの名前が通っていますのでその点で安心感が高いですし、性能的にも優秀です。とても聴きやすく、透明度が高くすっきりしたサウンドを楽しめます。音色も正確です。キレイな音がお好きな方にはとても向いているスピーカーだと思います。

続いては、フォーカルの『ES 165 KX2』(税抜価格:11万円)をお薦めしたいと思います。当製品は同社の『K2パワーシリーズ』に属する製品で、同シリーズには16.5cmの2ウェイスピーカーが3モデル名を連ねていますが、当機はその中の最上位機種です。

ちなみにフォーカルの『K2パワーシリーズ』のスピーカーは以前から、サウンドが美しいことを特長としていました。美音でいやな音が一切しません。しかしかつては、中低音の密度感に物足りなさがありました。でも現行モデルではそのようなウイークポイントは払拭されていて、むしろ中低音の厚みも利点としています。お薦め度合いはかなり高いです。

なお当機の取り付け奥行き寸法は75.9mmあり、同価格帯の他モデルと比べて厚めです。結果、振動板のストローク量も大きく、それが音に効いているのだと思います。

ただし、車種によっては内張りパネル内に収まりきらない場合もあります。なので愛車のドア内部のクリアランスを確認すべきなのですが、取り付け可能であれば当機は有力な候補に成り得ると思います」

3ウェイのメリットを手軽に手にできる『TS-Z900PRS』もお薦め!

「そしてもう1つ、カロッツェリアの『TS-Z900PRS』(税抜価格:12万8000円)もお薦めです。なお当機をお選びいただく場合には、取り付け工賃を8万円で収めても総額が20万円を少しオーバーしてしまいます。しかしご予算が許すのであれば、当機は面白い存在だと思います。

当機の最大の特長は、ミッドレンジの同軸上にツイーターが取り付けられた3ウェイ構成となっていることで、しかしツイーターとミッドレンジが一体化していますので、2ウェイマルチを行う配線方法で鳴らせます。つまり、3ウェイの利点を手軽に享受できるんです。

ところで、2ウェイと比べて3ウェイが絶対的に良いということはありません。当然ながら音の良い2ウェイスピーカーもたくさんあります。しかし3ウェイには2ウェイでは得られない利点があることも、また確かです。

3ウェイでしか得られない利点とは、ミッドウーファーが分割共振歪み(振動板が波打つような動きをすることによる音の歪み)を発しないことです。2ウェイではミッドウーファーが広い帯域を再生することとなりますので、担当範囲内の高音を出そうとするときに、多少なりとも分割共振歪みを発してしまいます。これは致し方のないことです。

しかし3ウェイの場合はミッドレンジに中音再生を担当させられますので、それを回避可能です。ただ3ウェイはスピーカーのインストールに手間がかかり、マルチアンプ接続で鳴らそうとするとシステムが大型化します。その点『TS-Z900PRS』では、それらデメリットが発生しません。

ところでスピーカーは1万円台のモデルからありますが、可能であればできる限りグレードの高いモデルを手にしていただきたいと思っています。というのもスピーカーとパワーアンプは、性能と価格がある程度比例します。構造がシンプルなだけに、物量を投じれば投じるほど性能も上がるからです。なので1万円台のモデルより3万円台のモデルの方が断然音が良いです。

その点10万円を超えるモデルにまで手を伸ばせると、得られる満足度はかなり高まります。そして、クルマを乗り替えても載せ換えて長きに渡ってお使いいただけます。むしろコスパは高いです。

お近くでしたらぜひお気軽にお越しください。スピーカー交換をはじめさまざまなパッケージブランもご用意しています。お待ちしています」

より良いモノを手にしておけば、長く使えてお得!? プロが薦める「カーオーディオ・スタートプラン」大公開 第3回 総予算20万円コース編

《太田祥三》

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