凸版印刷、空中タッチディスプレイの10インチモデルを参考出品…オートモーティブワールド2022

オートモーティブワールド2022 凸版印刷 ブース
オートモーティブワールド2022 凸版印刷 ブース全 6 枚

凸版印刷は1月19日に東京ビッグサイトで開幕したオートモーティブワールド2022に空間に表示される映像を指すだけで操作できる非接触型『空中タッチディスプレイ』の10インチモデルを参考出品している。

凸版印刷は前回のオートモーティブワールド2021で、筐体の厚さが60mmという従来品よりも50%の薄型化を実現した7インチの空中タッチディスプレイを出展していたが、今回はそのワイド版となる。

凸版印刷の千葉拓三主任は「やはりお客様は表示がより大きい方が良いということで、7インチモデルを公開した当初から、もっと大きいサイズはないのかといわれていたので、今回はセカンドモデルとして開発中の10インチを参考出品した。今後も12、15インチとサイズをどんどん大きくしていく」と話す。

凸版印刷のブースでは10インチモデルだけではなく、前回出展から大幅に改良された7インチモデルも合わせて展示されている。主な改良点は上下方向の視野角を30度ずつに倍増させたほか、新方式光学設計技術により空中映像の解像度および明瞭度の改善、さらに消費電力を50%削減した。

こうした改良を経て7インチモデルは東京・八重洲に2022年8月竣工予定の複合商業施設のエレベーターに初採用されることになったという。千葉主任によると「他社も非接触型ディスプレイを出しているが、他者のものはずいぶん厚い。うちのものは厚さが60mmでエレベーターにも埋め込めるサイズを実現していることが大きなポイント」とのことだ。

千葉主任は「スターウォーズのようなSFの世界で描かれていた空中でタッチする表示デバイスの開発はずいぶん前から取り組んできていて、この2-3年で実用化のめどが立ち始めたところに、新型コロナの流行で非接触型ディスプレイに注目が集まっている。八重洲ビルのエレベーターに採用が決まり、今年から量産が始まる」と話す。

さらに「エレベーターだけではなく、ATMや医療機器メーカーなどからも引き合いがあるほか、自動車業界からも問い合わせが多い」とも明かしていた。

《小松哲也》

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