【マツダ CX-3 新型試乗】小さな高級車好みに刺さる「Super Edgy」…島崎七生人

最新ライバル車にも見劣りしない走り

改めて感じたドライビングポジションのよさ

小さな高級車好みに刺さる「Super Edgy」

マツダ CX-3 XD Super Edgy
マツダ CX-3 XD Super Edgy全 12 枚

最新ライバル車にも見劣りしない走り

『CX-3』が最初に登場したのは2015年2月。実に7年も前、現行マツダ車のラインアップでも最古参の部類だ。ところが今回の試乗では、古株どころか、最新のライバル車と較べて考えても、いささかも見劣りしない走りっぷりに驚かされた。

乗り心地とハンドリングは、もはやここに極まれりといったところ。とくに乗り心地は、初期の頃にヒョコヒョコとボディが上下に揺さぶられたのが嘘のように、低速からヒタッ!と快適なフラットライドが実現されている。バウンド側にしなやかにストロークしてくれることで突き上げが上手くかわされるようになった印象だ。

装着タイヤは18インチ(TOYO PROXES R52A・215/50R18 92V)だが、この設計も新しいのか、サイドウォールのシナリも乗り心地のよさに貢献しているし、空気圧の設定(前:250/後:230kPa)もコンパクトな『CX-3』のボディに最適に思えた。

改めて感じたドライビングポジションのよさ

マツダ CX-3 XD Super Edgyマツダ CX-3 XD Super Edgy

またリヤが踏ん張ってくれ、おなじみのエンジントルクを効果的に制御してくれるGベクタリングコントロールのおかげもあり、コーナリング時の安定感、スムースさも磨きがかかった。ステアリングフィール、操舵力も実に自然でいい。

試乗車は1.8リットルのディーゼルターボ(116馬力/27.5kgf・m)を搭載。このパワー&トルクフィールも扱いやすく、洗練されたマナーを実感する。音・振動も気にならなかった。

それと改めて感じたのはドライビングポジションのよさ。ステアリング、ペダル、シフトのリーチが本当に自然で、さらにシートもしっかりと身体を保持してくれる効果で、長距離でもまったく疲れを感じなかった。

マツダ CX-3 XD Super Edgyマツダ CX-3 XD Super Edgy

小さな高級車好みに刺さる「Super Edgy」

最後になってしまったが、特別仕様車の「Super Edgy(スーパー・エッジー)」は、なかなかのハイセンスぶりだ。2トーンのボディ色もデザインに合っており、最初からこのクルマに設定されていたのでは?と思える自然さだし、よく見るとAピラーの付け根の“塗り分け”は、ピラー側のパネルの形どおりではなく、エンジンフードの延長線に合わせてあるなど、丁寧に作られている。

内装も質感が高く、今回、走りの快適性が格段にグレードアップしていたことからも、実は小さな高級車好みのレポーターの気持ちが大きく揺らいだほどだった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  5. タワーバーだけじゃない! ボディ補強パーツの最新事情と乗り味革命~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る