大正生まれの小型電機がリフレッシュ…休止していた上信デキ1形デキ3を公開 2月12日

2013年頃、イベント列車を牽引していた上信電鉄のデキ1形は「上州のシーラカンス」という異名を持っていた。整備されたデキ3は部品調達ができないため本線走行が難しく、今回は電車との協調で構内運転を行なう。
2013年頃、イベント列車を牽引していた上信電鉄のデキ1形は「上州のシーラカンス」という異名を持っていた。整備されたデキ3は部品調達ができないため本線走行が難しく、今回は電車との協調で構内運転を行なう。全 2 枚

群馬県の高崎駅(高崎市)と下仁田(しもにた)駅(下仁田町)を結ぶ上信線を運営する上信電鉄は2月12日、リフレッシュ工事が完了したデキ1形電気機関車デキ3を2月12日に高崎市内の本社で公開する。

デキ1形は大正時代の1924年に導入したドイツ製の凸型小型電気機関車で、デキ1~3の3両が貨物列車を牽引していたが、1994年に定期運用を終え、デキ2が富岡市内のもみじ平総合公園で保存されるようになった。残るデキ1とデキ3は上信線の名物としてイベント列車の牽引に使用されていたが、デキ1に故障が発生した2017年からはデキ3とともに休車状態となっていた。

しかし、2021年には観光拠点の再生に向けた取組を行なう交通事業者を対象にした観光庁の補助金「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業(交通連携型)」を活用して、デキ3が構内運転に特化して整備されることになった。

公開当日は「上信電鉄デキフェスタ」として10時から14時まで体験乗車会や撮影会、運転室見学会、記念グッズ販売などが行なわれる。体験乗車会は100人限定で、Yahoo!JAPANの「Pass Market」で参加を受け付ける。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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