コロナ禍での混雑回避を「そっと後押し」…山手線で行動変容を促す実験 1月24日から

募集したモニターを通して行動変容を促す実験が行なわれる山手線。
募集したモニターを通して行動変容を促す実験が行なわれる山手線。全 3 枚

JR東日本は1月21日、NTTドコモや日本電信電話(NTT)と共同で行動変容を促す実験を1月24日から山手線で実施すると発表した。

コロナ禍においてはテレワークなどの働き方改革により密集や混雑を回避する「新しい生活様式」が求められているが、この実験では山手線の混雑傾向を統計データに基づき把握した上で、モニターとして募集した1000人程度の山手線利用客を対象に、各人の心理的特性を含むプロファイル情報に合ったメッセージをスマートフォンなどへ配信し、混雑時間を避ける行動や代替移動手段の利用などを促す。

これは最適な行動を自発的に選択できるように「そっと後押しする」ことを意味する「nudge」(ナッジ)と呼ばれる行動経済学上の取組みで、費用対効果が高いことで注目を集めているという。

JR東日本ら3者は、実験を通して変容促進と実際の行動の関連性を分析し、混雑解消へ向けた行動変容促進技術の有効性を検証するとしている。

行動変容を促す実験のイメージ。行動変容を促す実験のイメージ。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. BMW『8シリーズ』初代オマージュの「エディション M ヘリテージ」登場、世界限定500台
  3. スズキの人気トールワゴン『ソリオ』開発責任者が語る、「顔だけじゃない」マイナーチェンジの真価
  4. ニックネームは“赤いコスモ”、50年前に登場した2代目ロータリースポーツ【懐かしのカーカタログ】
  5. ポルシェ『911』がオフロード車に! 独ルーフが『ロデオ』量産モデルを初公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る