三菱の新型『ASX』はルノー『キャプチャー』がベースに、スマート差別化で共有化率アップ

三菱の新型『ASX』がルノーの最量販車種をベースにすることが発表された。写真は三菱自動車の加藤隆雄CEOとASXのデザインスケッチ
三菱の新型『ASX』がルノーの最量販車種をベースにすることが発表された。写真は三菱自動車の加藤隆雄CEOとASXのデザインスケッチ全 6 枚

三菱自動車は27日、ルノーの最量販車種をベースにした新型『ASX』(日本での『RVR』にあたる車種)ともう1車種の新型車を投入すると発表した。ルノー、日産、三菱によるアライアンスのロードマップ「Alliance 2030」の中で語られたもの。

【画像全6枚】

プレゼンテーションの中で三菱の加藤隆雄CEOは、アライアンス各社での車種の共有化について紹介。車のプラットフォームや生産工場を含めた「各車種に適した共用化の度合い」を定めた「Smart Differentiation(スマート差別化)」手法を開発したと発表した。この手法により、デザインやアッパーボディをより細かく差別化していく。

現時点ではC/Dセグメントの共通プラットフォームを使った車種として、日産は『キャシュカイ』と『エクストレイル』、三菱は『アウトランダー』、ルノーは『オーストラル』を発表・発売している。ルノーが今後発売予定の7人乗りSUVにもこの共通プラットフォームが採用される。

アライアンスによる共通プラットフォームを使った車種を三菱自動車の加藤隆雄CEOが紹介アライアンスによる共通プラットフォームを使った車種を三菱自動車の加藤隆雄CEOが紹介

ルノー、日産、三菱は、プラットフォームの共用化率を現在の60%から2026年には合計90車種の80%以上にまで高める予定だとしている。車の基礎を共通化することで、外装や装備などで差別化をはかり、各市場にあった商品展開ができるというのがねらいだ。

この一環として三菱は、ルノーの最量販車種をベースにした新型『ASX』ともう1車種の新型車を投入することを明らかにした。ASXは、日本での『RVR』にあたるコンパクトSUV。新型のベースとなる「ルノーの最量販車種」とは、明言されていないが『キャプチャー』だと予想される。

人気のコンパクトSUVだけに日本への導入も期待されるが、これらの車種の投入で「欧州でのプレゼンスを強化する」としており、新型ASXの日本への導入は不明。

三菱 ASX 現行モデル(日本でのRVRに相当)三菱 ASX 現行モデル(日本でのRVRに相当)

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『GT-R』次期型はいつ登場? ハイブリッドスポーツとして最速2027年発表か
  2. メルセデスベンツ『GLC』新型、最終デザインを入手! ハイエンドモデルにはV8か
  3. 【スズキ アドレス125 試乗】扱いやすさ&快適性は星5つ!“軽快125”の新スタンダード…伊丹孝裕
  4. 希少なヒストリックカーの数々…三浦半島に集まる名車たち@ソレイユの丘
  5. 「次に必要なものを、いま創る」3Mが描く、素材から変えるモビリティの未来PR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る