【フォーミュラE】“シーズン8”が開幕…メルセデス1-2、王者ニック・デ・フリーズは2季連続の先制勝利

優勝した#17 デ・フリーズ(メルセデス)。
優勝した#17 デ・フリーズ(メルセデス)。全 8 枚

フォーミュラEの“シーズン8”(2021/2022シーズン)が現地28日、サウジアラビアのディルイーヤで開幕した。メルセデスが1-2フィニッシュを飾り、昨季王者のニック・デ・フリーズが2季連続となる開幕戦勝利を果たしている。

2014/2015シーズンをシーズン1として始まった電動フォーミュラカーの世界転戦シリーズ「フォーミュラE」。年跨ぎ制のシーズン構成を基軸としてはいるが、最近はコロナ禍の影響等もあり、世界選手権としての最初のシーズンだった昨季、2020/2021シーズン(シーズン7)は開幕が21年になってから、というような状況も発生していた。今季も名称的には2021/2022シーズン(シーズン8)ながら、開幕は22年の1月になっている。

アウディやBMWがファクトリーレベルでの参戦を昨季限りで終え、メルセデスもそれは今季限りとされるなか、第3世代マシンの使用が開始される予定の来季(シーズン9)に向けてはマセラティが新規参戦準備中と、出入りが激化している印象もある昨今のフォーミュラE。今季開幕のエントリーリストには11チーム、22人のドライバーが名を連ねた。日本人選手の参戦はないが、今季も日産(Nissan e.dams)が継続参戦する(日産のテスト&リザーブドライバーは高星明誠)。

2021/2022シーズン開幕戦は2022年1月28日、サウジアラビアのディルイーヤで開催された。1対1で戦うトーナメント要素も加わるなど、フォーマットが大きく改変された予選ではメルセデス(MERCEDES-EQ FORMULA E TEAM)の#5 ストフェル・バンドーンがポールポジションを獲得。バンドーンはスーパーフォーミュラやF1にもレギュラー参戦した経験をもつ選手である。

45分+1周の決勝レース(ナイトレース)では、メルセデスが1、3番グリッド発進からすぐに1-2態勢を構築。そして昨季のチャンピオン、#17 ニック・デ・フリーズがレース中盤に僚友#5 バンドーンを逆転し、自身とメルセデスにとって2季連続となる先制勝利を成し遂げている。#5 バンドーンが2位で、メルセデスは1-2フィニッシュ。3位には#27 ジェイク・デニス(AVALANCHE ANDRETTI)が入っている。

フォーミュラEでは日本のトップシーンで長く活躍した実績を有するドライバーの走りも注目されるところだが、#37 ニック・キャシディ(Envision Racing)は決勝7位、#36 アンドレ・ロッテラー(TAG Heuer Porsche Formula E Team)は同13位。#36 ロッテラーは表彰台に立てそうな戦いを演じていたのだが、レース終盤に後退、大きく順位を下げている。

日産勢はエースの#23 セバスチャン・ブエミが決勝17位、チーム新加入の#22 マクシミリアン・ギュンターが同12位だった。

今季のフォーミュラEは全16レース開催の予定。ダブルヘッダー開催が多く、第2戦は開幕戦の翌日にディルイーヤで実施される。シーズン終幕地は韓国・ソウルの予定で、8月に第15&16戦を実施するスケジュールが組まれている。

(*上記の順位等は開幕戦終了直後の状況に基づく)

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  2. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタ自動車に生産移管、いなべ工場は商用車専用に
  3. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  4. 「まさにアメリカンスポーツの最高到達点」1000馬力越えの『コルベット』にSNSも注目!コスパ最強ハイパーカー誕生か
  5. 背もたれに貼り付いた子どもたちの頭髪に…学術集会で議論された「ジュニアシートの適正使用」【岩貞るみこの人道車医】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る