メルセデスベンツ、次世代全固体電池を共同開発…2025年に市販EVに搭載へ

メルセデスベンツとProLogium社が共同開発する次世代のソリッドステートバッテリーのイメージ
メルセデスベンツとProLogium社が共同開発する次世代のソリッドステートバッテリーのイメージ全 3 枚

メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は1月27日、次世代のソリッドステートバッテリー(全固体電池)を共同開発するために、ProLogium社と提携すると発表した。早ければ2025年に、全固体電池を市販EVに搭載することを目指す。

全固体電池は、リチウムイオン電池に使用されている液体電解質の代わりに、固体素材で作られた電解質を使用する。固体電解質は、バッテリーの安全性を高めるだけでなく、リチウム金属アノードなどの新しいアノードの使用を可能にする。全固体電池は、リチウムイオン電池と比較して、約2倍のエネルギー密度を持つ。これにより、航続の拡大や充電時間の短縮を可能にする。

2006年に設立されたProLogium社は、固体リチウムセラミック電池を量産している。その独自技術は、世界中で480を超える特許を取得している。

メルセデスベンツは、2025年以降に発表する次世代車台を、すべてEV専用にする計画だ。そして、市場の状況が許せば、2030年から販売する全モデルをEVにするために、準備していく。メルセデスベンツは今後5年以内に、全固体電池テクノロジーをEVに搭載することを目指している。

メルセデスベンツ乗用車部門のマルクス・シェーファーCOO(最高執行責任者)は、「ソリッドステート技術は、バッテリーのサイズと重量を削減するのに役立つ。これが、メルセデスベンツが、ProLogium社のような企業と提携する理由」と述べている。

《森脇稔》

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