ボルボカーズ(Volvo Cars)は2月4日、次世代EV向けバッテリーの新工場を、ノースボルトと共同でスウェーデンに建設すると発表した。2025年に操業を開始する予定だ。
2016年に設立されたノースボルトは、持続可能で高品質なバッテリーセルとシステムを生産・販売する欧州のサプライヤーだ。欧州の脱炭素化のへの移行を可能にするために、CO2排出量を抑えたグリーンな手法で、リチウムイオンバッテリーを生産している。ノースボルトはこれまでに、BMWやフォルクスワーゲンなどの主要な顧客から、270億ドル相当の契約を獲得している。
バッテリー新工場の建設は2023年に開始され、次世代のボルボとポールスター車に搭載するバッテリーセルを生産する。新工場は、最大で年間50ギガワット時(GWh)のバッテリー生産能力を持ち、年間で約50万台のEVにバッテリーを供給する。
新工場は、スウェーデン・イェーテボリに建設され、ボルボカーズの最大組み立て工場へのアクセス、再生可能エネルギーのパイプラインなどの面でメリットがあるという。また、新工場は、ボルボカーズとノースボルトの両方のR&D施設からも近い。
バッテリーの供給契約に加えて、ノースボルトとの協業は、ボルボカーズの野心的な電動化計画の一部として、ヨーロッパにおけるバッテリーセルの必要量を確保するものだ。ボルボカーズは、2020年代の半ばまでに新車販売の50%をEVにし、2030年までに100%をEVにすることを目指している。