アストンマーティンから世界最強のSUV、707馬力の『DBX』は今春量産開始

空力性能を引き上げた専用のエクステリア

3種類から選択できるインテリア

4.0リットルV8ツインターボを専用チューン

アストンマーティン DBX 707
アストンマーティン DBX 707全 19 枚

アストンマーティンは2月21日、SUVの『DBX』(Aston Martin DBX)の高性能グレード、「DBX 707」の量産を2022年第1四半期(1~3月)の後半、英国工場で開始すると発表した。

◆空力性能を引き上げた専用のエクステリア

DBX 707は、世界で最もパワフルなラグジュアリーSUVを標榜する。そのエクステリアは、フロントに大型フロントグリルと新設計されたデイタイムランニングライト、新しいエアインテーク、ブレーキ冷却ダクト、新しいフロントスプリッターを採用した。サテンクロームグリルは、強化されたV8エンジンと9速トランスミッションの冷却性に配慮して、開口部を拡大した。このフロントグリルには、ダブルベーンと6本の水平バーが配されている。

ダークサテン・クローム・ウィンドウサラウンドと新しいルーバーのボンネットブレードは、フロントグリルやグロスブラックのスプリッター、これと連続するグロスブラックのサイドシルとコーディネートが図られた。サイドシルは、彫刻的なフォルムに仕立てられた。DBX707には、ソフトクローズドアを採用している。

リアは、ルーフに新形状のリップスポイラーを追加した。これにより、揚力を抑えて高速安定性を向上させている。また、ツインリアディフューザーを大型化して、新しい大径4本出しエキゾーストシステムとの外観上のバランスも追求した。新しいエキゾーストシステムは、サテンブラック仕上げとして、ディフューザーのグロスブラックと対比させた。エキゾーストシステムに専用チューニングを施し、独特のサウンドを生み出すという。新形状のリアバンパーには、一体型クオーターパネルベントを組み込んでいる。

22インチホイールとタイヤを標準装備した。テクスチャードブラックまたはダイヤモンド旋削仕上げのサテンブラックの23インチアルミホイールがオプションで選択できる。

アストンマーティン DBX 707アストンマーティン DBX 707

◆3種類から選択できるインテリア

インテリアには、スポーツシートを標準装備している。コンフォートシートは、無償オプションで選択できる。オプションで、16ウェイの電動調整機能と、前後のシートヒーターが装備できる。

インテリアは、3種類から選択できる。標準仕様の「Accelerate Sport」は、レザーとアルカンターラの組み合わせ。オプションの「Comfort」と「Inspire Sport」は、フルセミアニリンレザーを採用した。ヘッドレストのアストンマーティンのウイング刺繍、シート中央より下のコントラストストライプ、シートバック、ベースクッションのパーフォレーションパターンなどが特長になる。

ダーククローム仕上げが施されたスイッチギアを採用し、ブライトクロームとカーボンファイバーをオプション設定する。トリムは、ピアノブラックウッドが標準で、カーボンファイバーとブロンズメタルメッシュ仕上げがオプションで選択できる。

アストンマーティン DBX 707アストンマーティン DBX 707

◆4.0リットルV8ツインターボを専用チューン

パワートレインには、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを専用チューンして搭載した。ボールベアリングターボチャージャーを採用するなどして、最大出力は157psプラスの707ps、最大トルクは20.4kgmプラスの91.8kgmを獲得する。

トランスミッションは、新開発の湿式クラッチを備えた9速ATだ。この9速ATは、従来型のトルクコンバーター式のATよりもトルク伝達容量が大きく、迅速にギアチェンジが行えるという。シフトフィールも改善されており、高速化とダイレクト感が高まり、コントロール性とレスポンスの向上を実感できる、と自負する。

「GT Sport」と「Sport+」モードでは、「Race Start」が選択できる。これにより、発進加速性能を引き上げた。4WDシステムのトランスファーケースのアクティブロジックも改良し、ドライブラインとESPシステムの協調性とコントロール性を改善した。これにより、0~100km/h加速は3.3秒と、1.2秒の短縮を果たしている。

アストンマーティン DBX 707アストンマーティン DBX 707

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. 外装も内装も「どピンク」な超高級SUV、ベントレー特注部門のスゴ技とは
  3. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  4. ジープ『チェロキー』新型、新写真からリアデザインが判明
  5. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る