F1ロシアGPは「開催不可能」に…ロシアによるウクライナ侵攻の影響

ソチでのF1ロシアGPに「開催不可能」という判断が下された(写真は2021年F1ロシアGP)。
ソチでのF1ロシアGPに「開催不可能」という判断が下された(写真は2021年F1ロシアGP)。全 9 枚

ロシアによるウクライナ侵攻の影響がF1にも及んできており、ロシアGPがF1側から「開催不可能」とされるなどの動きが出ている。

F1はロシアによるウクライナ軍事侵攻という事態に際して声明を発表し、「現在の状況ではロシアGPの開催は不可能」との意を明らかにした。F1は今季2022年、昨季の22戦を上まわって史上単独最多となる23戦のカレンダーを編成、発表済みで、ソチでのロシアGPは9月23~25日開催の第17戦としてそこに含まれている。

ロシアGPが開催されなくなった場合の代替等の措置については、今回の声明では言及されていない。

ロシアによるウクライナ侵攻が現実化した折、F1は今季第1回のプレシーズンテスト(2月23~25日)をスペイン・バルセロナにて開催中だった。声明によると、F1、FIA(国際自動車連盟)、そして参戦チームは木曜(24日)の夕方に話し合いをしたという。

また、F1参戦チームのひとつ「Haas」(ハース)はロシアのウラルカリ社をメインスポンサーとして活動しているが、今回の状況を受け、バルセロナテスト3日目の金曜(25日)には同社のロゴを外し、ロシアをイメージさせる赤、青、白のカラーリングも白基調のそれに改めるなどの対応を行なった。ハースにはロシア出身ドライバーのニキータ・マゼピンが所属しており、近年はロシアとの結びつきが強まっていた陣営だけに今後の影響も懸念される。

なお、バルセロナテストは3日間の日程を終了、テスト期間中の全体最速タイムはメルセデスのルイス・ハミルトンが最終日にマークした1分19秒138だった。F1の次なる公式走行スケジュールは3月10~12日の第2回プレシーズンテスト(バーレーン)ということになる。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  4. 日産株主総会、社外取締役留任などへの批判噴出、「日産愛」の株主の“はけ口”に[新聞ウォッチ]
  5. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る