モーガンが新型3輪スポーツの『スーパー3』発表…マツダ ロードスター の5MTを搭載

モーガンの新しいデザイン言語を導入

635kgの軽量ボディにフォード製1.5リットル 3気筒エンジン

モーガンで初めてメーターをフルデジタル化

モーガン・スーパー3
モーガン・スーパー3全 10 枚

モーガンモーターカンパニー(以下、モーガン)は2月24日、モーガンスーパー3』(Morgan Super 3)を欧州で発表した。モーガン『3ホイーラー』の後継車となる新しい3輪スポーツカーだ。

◆モーガンの新しいデザイン言語を導入

モーガンスーパー3には、20年以上にわたって販売されてきた『エアロ』シリーズ以来となるモーガンの新しいデザイン言語を導入した。モーガンの新しいデザイン言語を導入しながら、ひと目でモーガンの3輪モデルと識別できる流線形デザインを継承している。

エクステリアは、大胆かつ個性的でエキセントリックなデザインで、ミッドセンチュリーのジェット機、オートバイ、歴史的なモーガンモデル、現代の工業製品のデザインからインスピレーションを得た。デザインのテーマには、機械の存在を重視することや、デザインを通じて機能を伝えることなどが掲げられている。

また、スーパー3には、個性をさらに引き立てるために、オプションアイテムやアクセサリーを幅広くラインナップした。モーガン史上、最も幅広いカスタマイズが可能な車両になるという。

モーガン・スーパー3モーガン・スーパー3

◆635kgの軽量ボディにフォード製1.5リットル 3気筒エンジン

スーパー3には、接着アルミ製のスーパーフォームドモノコックプラットフォームを採用した。乾燥重量は635kgと軽量に仕上げられた。フロントタイヤは、エイボンと専用20インチタイヤを共同開発した。伝統的なオートバイ向けタイヤのデザインをベースに、モーガンのために特別に設計された。パフォーマンスを確保するために、コンパウンドとケーシングの設計は、微調整を何度も繰り返したという。

パワートレインは、フォードモーターから供給を受ける自然吸気の1.5リットル直列3気筒ガソリンエンジンだ。スーパー3への搭載にあたって、エンジンの音響面をチューニングし、自然吸気の3気筒エンジンの特徴を強化するために、幅広い開発が行われた。最大出力は118hp/6500rpm、最大トルクは15.3kgm/4500rpmを発生する。

トランスミッションは、3ホイーラー同様、マツダMX-5(日本名:『ロードスター』に相当)用の5速MTを組み合わせる。0~100km/加速7秒、最高速209km/hの性能を可能にした。プルロッド方式のサスペンションは、バネ下重量を減らすことによってパフォーマンスを引き上げるだけでなく、空力面での利点も発揮するという。

モーガン・スーパー3モーガン・スーパー3

◆モーガンで初めてメーターをフルデジタル化

スーパー3のインテリアは、完全に防塵設計。USBソケットに至るまで、あらゆる方向からの水しぶきから保護する防水設計とした。ダッシュボード中央には、3ホイーラー同様、メーターを配置しているが、スーパー3ではモーガンで初めて、フルデジタル化されている。軍用機に触発されたエンジンスタート/ストップボタンは、3ホイーラーから引き継がれた。

シートは、ビニール、耐水性レザー、サドルレザー、テクニカルファブリックなどが選択できる。オプションで、フットウェルヒーターを初めて用意した。ステアリングホイールやペダルは、ドライバーの体格に合わせて、調整できるようにした。

ダッシュボードの下には、カップホルダーやスマートフォンの固定用マウントを取り付けることができる。シート下には、ロック可能なコンパートメントを採用しており、貴重品などを収納できるようにしている。


■詳細写真 https://response.jp/article/2022/03/01/354747.html

《森脇稔》

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