『グランツーリスモ7』発売前先行レビュー…ユーザーごとの「カーライフ」を追求できる作品に

『グランツーリスモ7』発売前先行レビュー…ユーザーごとの「カーライフ」を追求できる作品に
『グランツーリスモ7』発売前先行レビュー…ユーザーごとの「カーライフ」を追求できる作品に全 25 枚

「グランツーリスモ」(=GT)シリーズ待望の最新作『グランツーリスモ7』(=GT7)がいよいよ3月4日に発売となる。

【画像全25枚】

シリーズ25周年の節目に登場する本作はただのレースゲームの枠に留まらず、レースにコレクション、チューニングやフォトコレクションなど、「カーライフシミュレーター」として非常にたくさんの魅力を備えている。

そんな『GT7』のPlayStation5版を、発売より一足先にプレイさせていただいたので、作品の魅力をかいつまんで紹介すると共に、本作のテーマである“車の魅力と文化の継承”にスポットを当てたプレイレビューをお届けする。

以前行われたメディア向けデジタルイベントでプロデューサーの山内一典氏が語っていたように、GT7は今までGTシリーズどころかレースゲーム、ひいてはクルマ文化に触れて来ていないユーザーすらもメインターゲットにしている。

そういったユーザーに対していかに“車の魅力と文化”を伝えるのかといったところだが、まずゲームプレイ面において、レースゲーム初心者でも楽しめるよう、様々なサポートが存在している。

AIとのレースバトルにおいては3段階の難易度調整があるほか、コース上でのアシスト機能も備わっており、実際の車についている自動運転装置のようにカーブでの「ブレーキ」、「ハンドル」のアシストや、推奨コース&ブレーキングポイントを表示などが行える。

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さすがにレースゲームなのでストレートでのオートドライブや車間調整などは行われないが、レース中の操作で一番難しいコーナーリングのアシストを行うことで、スピンであったりコースアウトしてしまう可能性は大幅に減らせる。

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まずはこの状態でドライビングに慣れつつ、ゲーム内での操作技術を課題の形式で学んでいく「ライセンス」モードなどで自身のスキルを磨いていけるようになっている。こうしてドライブの楽しさを覚えていくことも重要な"車の魅力"のひとつだろう。

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そして本作最大の魅力であり、最も“車の魅力”に触れられるのは圧倒的なクオリティ&リアリティを誇る車やレースに対しての作り込み具合だ。

車の見た目はリプレイやコレクション画面など一部ではあるがレイトレーシングによって、光沢から周囲の映り込みといった部分まで緻密に再現されている。またグラフィックの美しさは車だけでなく、フロントガラスにあたる水滴、ネオン光る夜の町並みといった至るところで現実の映像と見まがうクオリティだ。過去の膨大な気象データを用いた天候の変化やそれに伴う路面状態などもしっかりと再現されている。

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筆者が一番驚いたのは、トンネルに入った時に暗転し、出る時には眩しさで目が眩むといった表現も行われていることだ。おおよそレースゲームとしては運転の支障になるであろう要素すらもリアリティのために取り入れているのだ。

なお、公式によって実際のレースとの比較動画も上がっているのででコースや風景の作り込みについてはそこからも確認できるだろう。

運転中の挙動についてもたくさんのリアリティ追求が行われており、その中でも特徴的なのがPS5の機能を活かしたサウンドとコントローラーだ。オーディオ面は3Dオーディオが採用されており、自分の車からするエンジン音やスキール音などはもちろん、周囲の車であったり、環境音も位置を含めて聞き取ることができる。プレイする際はヘッドホンでのプレイをすると、より臨場感ある体験が得られるのでおすすめしたい。

コントローラーについては、「ハプティクス」(触感)機能を利用しており、タイヤに伝わる路面の状況であったり、シフトチェンジする時の感触が伝わってくる。ただ振動するだけではなく、その強弱や位置など、かなり正確に手に色々な情報が伝わってくるのだ。

高速道路を走ったことがある人にはわかってもらいやすい体験のひとつとして、本作のコースのひとつに首都高をモチーフとした「東京エクスプレスウェイ」というコースがある。ここでは路面に道路のジョイントのような段差があり、通過するたびに「ドン」という感触が伝わってくるが、まさにその感触が再現されていた。

こうした映像、音、感触といった要素が絡み合うことで、最高のドライビング、レース体験が提供されるというわけだ。まずはアシスト付きで構わないので、車を操るスキルを身に着け、運転に余裕が出てきたらそれ以外の要素に目や耳を傾けることで、またひとつ違った良さが楽しめるようになっていく。現実の運転でもそうだが、そうやって車に馴染んでいけるというのはまさに「カーライフ」といえるだろう。

走る以外の楽しみについても目を向けていくと、“文化の継承”について様々なシステムが見えてくる。

本作では随所で車の説明を見ることができる。車の購入画面での説明はもちろん、入手した後は新システムである「カフェ」のマスターやそこに集う情報通、さらには車のデザインをした本人のコメントなんてものも車種によっては見られてしまう。

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また、車を入手すると更新される「クルマ図鑑」では、その車のヒストリーからスペックまで細かい情報も確認できる。見た目が気に入った車、走ってみて楽しかった車など、初めて触れる車について知識を深めることが可能だ。

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車だけでなく、ゲーム内で新車を購入できる「ブランドセントラル」の施設では一部のメーカーについてはそのメーカーの歴史をより細かく知れる「ミュージアム」といった機能もある。車自身の知識を深めた後は、それを作るメーカーを知ることで、より車への愛着が湧いてくるだろう。ぜひこちらもご覧いただきたい。

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走る楽しさ、そして車の知識を身につけたら、そこから先に待っているのは個々人の楽しみ方・遊び方を追求していくターンだ。

先述のドライビングスキルを身につける「ライセンス」以外にも各コースでタイムやドリフトテクニックを競い合ったり、「ミッション」でミニゲームのようにお題に挑戦していくもよし。

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チューニングや着飾るのが好きならば、リバリーやカスタマイズに徹底的にこだわることも可能だ。名車のコレクションをしたり、愛車のフォトを「スケープス」で撮影しまくるのも楽しいだろう。

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本作からは新要素として「音楽」にこだわった「ミュージックラリー」モードや、従来のリプレイと違った「ミュージックリプレイ」という機能もある。

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前者はゲームセンターなどで見るタイム性のレースゲームといった要素で、楽曲ごとに定められた初期ビート(残りタイムのようなもの)が0にならないよう、コース上にあるゲートを潜っていき、演奏が終わった時点での走行距離を競うモードどなっている。発売時点では6つの楽曲で「ミュージックラリー」が楽しめるが、アップデートで近日公開という表示も見られたので、こちらのモードもどんどん力が入っていくのだろう。

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「ミュージックリプレイ」はレース後のリプレイを音楽にあわせた別カットで楽しめる機能のようなもので、ミュージックビデオのようなセンスある映像が楽しめる。使用できる楽曲が非常に多いので、いろんなカッコいい映像を試行錯誤しながら楽しめるだろう。

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ファンに嬉しい要素としては、GTシリーズのテーマ曲である「Moon Over The Castle」のアレンジも「ミュージックリプレイ」で使用できるので、ゲームのPVを自分の走りで作った気分になれてオススメだ。

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作ったリバリーやフォト、リプレイなどは「ショーケース」で他のプレイヤーと共有することもできる。コミュニケーション要素を楽しみたい方はコースごとに設けられた「ミーティングプレイス」を活用したり、「マルチプレイ」のロビーに集ったりと、交流向けの要素もいくつか存在する。

GT7はひとまずのゲーム進行・チュートリアルを兼ねて「カフェ」にて「メニューブック」をもらい、それを達成していく形で機能が開放されていく。まずは一通りメニューブックをこなしてから、本当のGT7が始まると言えるだろう(といってもこの時点ですでにかなりのボリュームがあるのだが)。

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実際のカーライフにおいてもそうだが、個々人によって車に求めるものであったり、楽しみ方は千差万別である。それらの楽しみ方を自由に遊べるよう、まさに「カーライフシミュレーター」であり、サンドボックスでもある本作。

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ここまで要素が多いと逆に何をしていいかわからないというユーザーも出てくるだろう。しかし、いろんな要素に「メニューブック」で触れているうち、自分にとって「今はコレが楽しい」と感じるポイントがゲーム内できっと見つかるはず。まずはそこを軸に車の楽しさであり、歴史の面白さに触れてみてはいかがだろうか。より充実した「カーライフ」のキッカケが、GT7にはたくさん用意されているのだから。

《二城利月》

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