ホンダのバーチャル移動とパーソナルモビリティ…国際ロボット展2022に展示予定

Hondaアバターロボット
Hondaアバターロボット全 3 枚

本田技研工業の子会社で技術研究・開発会社の本田技術研究所(以下ホンダ)は、「2022国際ロボット展」にアバターロボットなどのロボティクス技術を展示する。2022国際ロボット展は3月9~12日に東京ビッグサイトで開催される。

ホンダは「生活者に寄り添い、人の可能性を拡げ、充実した暮らし、そして人生を送ることができるようロボティクス技術でサポートする」ことをめざす。2022国際ロボット展では、そうした考えに基づき現在、研究開発に取り組むロボティクス技術の展示を通じて、めざす未来を紹介する。

主な出展物は、バーチャルな移動を可能にする「Hondaアバターロボット」(分身ロボット)とハンズフリーパーソナルモビリティの「UNI-ONE(ユニワン)」。

Hondaアバターロボットは時間や空間の制約に縛られず、自己能力を拡張する分身ロボットだ。2021年9月に「新領域チャレンジ」としてホンダが発表した技術のひとつ。アバターロボットでは、リモートでありながらその場にいるように物を扱い、作業や体験ができることを目標にしている。アバターロボット実現の核となる技術が、多指ハンドとAIサポート遠隔操縦機能だ。

Hondaアバターロボットにはホンダが『ASIMO』をはじめとするロボティクス研究で培った「多指ハンド」を搭載し、小さなものをつまむなどの繊細さと、固い蓋を開けるなどの力強さとを、人間並みに両立できる。また、多指ハンドが物をスムーズにつかんだり、細やかな力の制御で道具を操ったりできるよう、ホンダ独自の「AIサポート遠隔操縦」機能を搭載している。アバターロボットは2030年代の実用化を視野に、2023年度中の技術実証開始をめざしている。

UNI-ONEは、仕事やアミューズメント・レジャーなどへの活用を想定した、着座型で両手が自由に使えるパーソナルモビリティだ。2013年に登場したUNI-CUBの進化版。乗員の座面を上下させることができ、立っている人に接する際には座面を上昇させ、着座している人や子供と接する際には座面を下降させ、まわりの人と目線を合わせることができる。

UNI-ONEは、ロボティクス研究から生まれたバランス制御技術と、前後・左右・斜め360度自由に移動できるホンダ独自の車輪機構「Honda Omni Traction Drive System(オムニ トラクション ドライブ システム)」を採用しており、座面の上下の位置によって移動の操作方法が異なる。座面上昇時には、乗員が体を傾けて体重を移動すると、それに合わせてUNI-ONEが移動する。座面下降時にはジョイスティックによる操作で移動する。2022年度中にUNI-ONEを使用した実証実験を開始する予定だ。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る