日本人なら誰もが乗りやすい!マウンテンライドを楽しめる、パナソニックの最新eバイク『ゼオルト M5』を試す

パナソニックの最新eバイク「ゼオルト M5」
パナソニックの最新eバイク「ゼオルト M5」全 12 枚

自転車乗りにとってパナソニックは、ロードバイクやタイヤなどをリリースする自転車のブランドとしておなじみ。そんなパナソニックが「eバイク」(電動アシスト自転車)の新ブランド「XEALT(ゼオルト)」を発表。その第一弾のモデルとしてマウンテンバイクタイプの『ゼオルト M5』がリリースされた。

誰でも取り扱いしやすいフレーム設計

アルミで成形されたフレーム。トップチューブ(フレームの上部)を低くした形状にしたことで小柄な日本人でもまたがりやすくなっている。アルミで成形されたフレーム。トップチューブ(フレームの上部)を低くした形状にしたことで小柄な日本人でもまたがりやすくなっている。

ゼオルト M5はマウンテンバイクタイプのeバイク(以下eMTB)。マウンテンライドを楽しめる機能のほか、誰でも取り扱いしやすいフレーム設計が特徴となっている。

eMTB的な機能としては、SHIMANO SLXグレードの油圧ディスクブレーキやフロントサスペンションなどを装備。さらにサドルが取り付けられているシートポストはドロッパーシートポストを採用。これはレバー操作でサドル高が簡単に上下でき、近ごろのマウンテンバイクのトレンドとなっているもの。ギアは幅広く使えてトラブルが少ないフロント1×リア12速で、こちらも流行のスタイルだ。

もうひとつの特徴はアルミで成形されたフレーム。トップチューブ(フレームの上部)を低くした形状にしたことで小柄な日本人でもまたがりやすくなっている。フレームサイズは360mm、420mmの2種類をラインナップし、特に360mmサイズの適応身長は157cm~170cmとあって、性別問わず幅広いライダーに対応する。

パナソニックの最新eバイク「ゼオルト M5」パナソニックの最新eバイク「ゼオルト M5」

サスペンションはフロントのみにセット。150mmトラベルのため、本格的なマウンテンライドにも対応する。後輪のギアは上りも下りも広く使用できる12速を採用。さらに前後に油圧ディスクブレーキをセットし、悪天候時にも高い制動力を発揮する。

リアのディレイラーはミドルグレードのSHIMANO製DEOREをセット。スムーズでストレスのないシフティングを提供してくれる。

ホイールは、さまざまなマウンテンバイクで主流となっている27.5インチサイズを採用。タイヤサイズは2.4インチと極太でグリップしやすくコントロールしやすいものをセットしている。

欧州ですでに評価を得ていた「GXドライブユニット」を国内ではじめて搭載している。欧州ですでに評価を得ていた「GXドライブユニット」を国内ではじめて搭載している。

さて気になるのがeバイクの乗り味を決めるドライブユニット。ゼオルト M5には欧州ですでに評価を得ていた「GXドライブユニット」を国内ではじめて搭載している。最大トルクは90Nmというトルクをもちながら、航続距離が約135kmというバッテリーの保ちがいい組み合わせ。

そんな大容量のバッテリーはダウンチューブ下に違和感なく収まるようにデザインされている。金属製のカバーで保護され、タフな状況のライドでも安心。

しっかりと“スポーツ”ができる自然な乗り味

パナソニックの最新eバイク「ゼオルト M5」パナソニックの最新eバイク「ゼオルト M5」

実際に乗ってみると、強力なアシスト力が感じられる乗り味だった。強力といってもぐいぐいと引っ張られるようなものではなく、かなり自然な感じ。開発担当者によると「ママチャリのアシストとは違って、このバイクはペダルを止めるとアシストがカットされる」ようなプログラムがなされているという。踏み込んだ時にのみパワーがかかるので、後ろから押されているのではなく、まるで自分の脚力が上がり速くなったような感じがあった。また踏み込んですぐにグッとパワーがかかるのではなく、じわっと効いてくるところがかなり自然な乗り味だった。

ハンドル上のディスプレイをナビとして使用できるハンドル上のディスプレイをナビとして使用できる

自然でパワフルなアシストが特徴のゼオルト M5だが、その機能の中で面白いのがハンドル上のディスプレイをナビとして使用できるところ。マップアプリのkomoot(クムート)をダウンロードしたスマホとBluetooth接続すれば、スマホを取り出さなくてもルートを指示してくれる。komootはトレランなどのアウトドアスポーツでも使われる地図アプリなので、市街地だけではなく山のルート案内にも強い。

最長で約135kmもつバッテリー、パワフルなモーター、フロントサスペンションなどの走りの機能に加え、バッテリー給電式のLEDライト、スタンド、ナビ機能など街乗りでもありがたい機能もプラス。今回はオンロードの試乗コースのみのテストだったが、オフロードやロングツーリングなどさまざまな場所で走ってみたいと思わされるバイクだった。

パナソニックの最新eバイク「ゼオルト M5」パナソニックの最新eバイク「ゼオルト M5」

「ゼオルト M5」は4月8日発売予定。価格は44万2000円。

《今 雄飛》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  5. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る