ドゥカティ『パニガーレV4』、サーキット仕様「SP2」が登場…欧州発表

専用の「ウィンターテスト」カラー

「デスモセディチ・ストラダーレ」エンジンは最大出力215.5ps

電子制御式オーリンズ製サスペンション

ドゥカティ・パニガーレV4 SP2
ドゥカティ・パニガーレV4 SP2全 10 枚

ドゥカティは3月10日、「ドゥカティワールドプレミア2022」の最新章「エピソード9」において、『パニガーレV4 SP2』(Ducati Panigale V4 SP2)を発表した。

◆専用の「ウィンターテスト」カラー

パニガーレV4 SP2は、ドゥカティのスーパースポーツバイクの頂点に位置するモデルだ。あらゆるレベルのライダーがさらに直感的にサーキット走行を楽しむことを目指しており、ライダーの身体的な負担が軽減されている。

パニガーレV4 SP2は、マットブラックのフェアリング、マットカーボン仕上げのホイールとウイングを組み合わせた専用の「ウィンターテスト」カラーが特徴だ。素材を露出させた、つや消しアルミ製燃料タンクと、光沢レッドのアクセントがコントラストを醸し出している。

ウイングには、スーパーバイク選手権に参戦するパニガーレ「V4 R SBK」と同様、イタリア国旗が配されている。熱気を排出するために、フェアリングの下部の新たに設けられたエアエクストラクター部分には、「Ducati Corse」のロゴが配置された。バイクの名称を示すレッドのディテール、2種類の素材を組み合わせたブラックシートも装備している。

ドゥカティ・パニガーレV4 SP2ドゥカティ・パニガーレV4 SP2

◆「デスモセディチ・ストラダーレ」エンジンは最大出力215.5ps

心臓部には、MotoGPから派生した排気量1103ccの「デスモセディチ・ストラダーレ」エンジンを搭載する。最大出力は215.5ps/1万3000rpmを引き出す。このV型4気筒ガソリンエンジンは、レーシングバイクならではの「カウンターロテーティング(逆回転)」クランクシャフトを備え、低回転域から力強いトルクを発生する。2022年には、デスモセディチ・ストラダーレエンジンに専用のテクニカルアップデートが施され、パワーとスロットルレスポンスが向上した。このエンジンの排ガス性能は、ユーロ5規制に適合している。

シャシーには、デスモセディチ・ストラダーレを構造部材としたアルミ製フロントフレームが採用されている。アルミ製スイングアームとシェルキャストアルミ製シートポストは、エンジンに直接接続されている。スイングアームのピボットは、アンチスクワット効果を高めるようにポジションが設定され、コーナーの立ち上がりでスロットルを開けた時、リアホイールの沈み込みを抑制し、加速時の挙動を安定させるという。

ドゥカティ・パニガーレV4 SP2ドゥカティ・パニガーレV4 SP2

◆電子制御式オーリンズ製サスペンション

サスペンションシステムは、フロントに電子制御式オーリンズ製「NPX25/30」加圧式フォーク(トラベル125mm)を採用した。このフォークは、レース用のフォークから派生した加圧式カートリッジダンピングシステムを使用している。

サーキットでのパフォーマンスとダイナミックな走りの質をさらに高めるため、パニガーレV4の「SP2」バージョンには、『パニガーレV4 S』の鍛造アルミ製よりも1.4kg軽量な5スプリットスポークのカーボンファイバー製ホイールが装着されている。

カーボンファイバー製ホイールにより、慣性がフロントで26%、リアで46%低減されており、俊敏性やコーナーの切り返しにおける軽快さ、狙ったラインの追従性が向上した、と自負する。パニガーレV4 SP2には、強力な制動力を追求した。フロントには、専用のブレンボ製「Stylema R」ブレーキキャリパーも装備されている。


詳細写真 https://response.jp/article/2022/03/15/355214.html

《森脇稔》

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