【日産 キャラバン ディーゼル 新型試乗】新エンジンで見違えた、走りと静かさ…島崎七生人

三菱自製ディーゼル搭載でダウンサイズ

従来型と比べて音・振動が小さく、より静かに

完成度の高いオーテックの特装車

日産 キャラバン ディーゼル 新型
日産 キャラバン ディーゼル 新型全 28 枚

初代『キャラバン』の登場は1973年のこと。今回、車名については「お客様とのコミュニケーションのしやすさ、馴染みやすさを考えて、思い切って“NV”から戻した」(CPS・原田裕一さん)のだそう。日本市場の実情に照らせば、そのほうがごく自然だ。

【画像全28枚】

ところでガソリン車に続きマイナーチェンジを受けたディーゼル車の最大のポイントは、パワーユニットがこれまでの日産工機製から、新たに三菱自動車製に置き換わったこと。ホームページの諸元表の1ページを自力でA4に印字すると、見逃してしまいそうな小さな文字で「4N16」とあり、この型式からも『デリカD:5』の「4N14(2.2リットル)」や、タイの『パジェロスポーツ』に搭載の「4N15」の流れを汲むディーゼルエンジンということがわかる。

三菱自製ディーゼル搭載でダウンサイズ

日産 キャラバン に搭載された新型ディーゼルエンジン日産 キャラバン に搭載された新型ディーゼルエンジン

新しい排気ガス規制対応を主眼に置き、燃費、動力性能、静粛性を高めた点も大きな特徴としている。新しい4N16型の排気量は2.4リットルとし、これまでのYD25型(2.5リットル)よりも僅かなダウンサイジングながら、パワー/トルクは95kW/356Nmから97Nm/370Nmに、燃費(JC08)も12.2km/リットルから13.9km/リットルに、いずれも向上させている。

排気後処理に尿素水を2段階で噴射させる最新のSCRシステムを採用。尿素水の消費量を低減させ、タンク容量を12リットルに増やしたことで、補水の頻度は走行距離で1万1000km程度、通常のプロのユーザーで半年程度はもつのではないかという。

そのほかバランサーシャフトの採用、アルミ製シリンダーブロック、ハイギヤードかつロックアップ領域も広げた7速ATの採用などもポイント。出足、80→100km/hの全開加速など動力性能も高められた。

従来型と比べて音・振動が小さく、より静かに

日産 キャラバン ディーゼル 新型日産 キャラバン ディーゼル 新型

今回は日産のテストコース内という限定的な条件ながら、従来型と同条件での乗り較べも叶った。その印象は、スペックからすれば当然といえば当然だが、走りがまったく見違えたことを実感した。

新しいエンジンはいかにもメカ的なストレスなく軽々と回ってくれ、音・振動が小さく、より静かで、出足の力強さ、再加速時のアクセルのツキもよい。なので、このクルマを必要としているプロの方々が現場まで向かうにしても、(たとえ積載があったとしても)スムースで快適な運転、移動ができるのではないか、と思った。4WD車の安定感も印象的だった。

完成度の高いオーテックの特装車

オーテックが用意するカスタマイズの例オーテックが用意するカスタマイズの例

ちなみにオーテックジャパンが手がける特装車も、用途に応じた、いつもながら手際よく完成度の高いラインアップが用意されている。専用防水シートを装備する「プロスタイル」や、標準シートと同じ表皮、硬質フロアパネルなどを用いて実にスマートに仕上げられた「マルチベッド」「トランスポーター」などは、キャンプや車中泊、移動など、一般ユーザーがプライベートで乗りこなすには文句なく使い勝手がよさそう……と思える仕上がりだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 雨の季節、濡れた傘をすっきり収納! 車内快適「傘入れ」[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. ダイハツ『ラガー』30年ぶり復活か?…土曜ニュースランキング
  3. 新東名・NEOPASA浜松で「“航空祭”フェスティバルIV」開催! 6月13日から
  4. ファン付きウェアの「熱風問題」を解決! アールエスタイチ、バイク用冷却ウェアの技術を“プロの現場”へ
  5. プロト、ベンダ 『ナポレオンボブ250』とモルビデリ『C252V』の日本デリバリー開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ジェイテクト、「製造業データ等のAI-Ready化に関する研究開発」に参画…図面やマニュアルなど非構造化データを構造化
  2. BYD、Huawei、Xpengが示す中国自動車産業の次なるステージとは…匠新[インタビュー]
  3. ダイフク、520億円の成長投資でマザー工場再開発とドイツ企業買収…2030年に売上高1兆円へ
  4. AIドライブレコーダーで道路損傷を自動検出、「道路巡回ソリューション」共同開発…電気興業とサイバーコア
  5. JFEスチール、スポット溶接安定化技術が国内自動車メーカーの部品に初採用…高強度鋼板の適用拡大に貢献
ランキングをもっと見る