【スーパー耐久】トヨタ・スバル・マツダが共同会見…新型エンジン開発も明らかに

トヨタの豊田章男社長、スバルの中村知美社長、マツダの丸本明社長
トヨタの豊田章男社長、スバルの中村知美社長、マツダの丸本明社長全 36 枚

ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankookがいよいよ開幕する。第1戦鈴鹿5時間耐久レースが19日予選、20日決勝で鈴鹿サーキットで開催される。レースに先立ち、トヨタの豊田章男社長、スバルの中村知美社長、マツダの丸本明社長が共同で会見した。

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TOYOTA GAZOO RacingとROOKIE Racingがスーパー耐久機構と協議を行った結果、今までのどのクラスにも適合しない、メーカーなどの開発車両を走らせるクラスとして、2021年から「ST-Q」クラスが新設された。そこにTOYOTA GAZOO RacingとROOKIE RacingはORC ROOKIE Corolla H2 Conceptとして、いわゆる「水素カローラ」を走らせてきた。

今年2022年は水素カローラに続いて、ORC ROOKIE GR 86 CNF Conceptを走らせる。『GR 86』は周知の通り、スバル『BRZ』と共同で開発されており、エンジンには水平対向エンジンが搭載されているが、このGR 86 CNF Conceptは直列3気筒1.4Lターボエンジンに載せ替えて、さらにカーボンニュートラル燃料を使用する。

一方のスバルは同じくST-Qクラスに市販車と同じ2.4Lの水平対向エンジンを使用するBRZで参戦する。極力市販車と同じ状態のまま必要な部分をレースに対応するように仕上げており、それは次世代の量産車の技術開発とエンジニアの育成を目標にS耐に初めて参戦するためでもある。燃料はGR 86と同じくカーボンニュートラル燃料を使用してレースに参戦する。

トヨタとスバルで協業できる部分はお互いに密に連絡をとっているが、勝負に関わる部分はお互いに手の内を見せないようにしながら開発を行っている。『仲良くケンカしよう』という目標をかかげ開発されたGR 86とBRZを使い、スバルの中村社長は「よく知らないまま余計なことを言ってしまった」というが、『レースはガチンコ』ということでGR 86とBRZはガチンコレースのための開発を行ってきている。燃料も同じカーボンニュートラル燃料ということで、その新しい燃料に対しても使い方においても双方とも苦労があるという。

同じカーボンニュートラルでも、ユーグレナ社が提供するバイオマス由来の次世代バイオディーゼル燃料を使うマツダは、MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio conceptとしてマツダ2を使用してST-Qクラス参戦し、現状ではST-5クラスと同等のタイムで走行している。会見のなかで丸本社長は、「トヨタさん、スバルさんの参戦と速さに刺激を受けた若いエンジニアが、2.2L 300馬力のディーゼルエンジンを開発させてください。と言ってきたので、新しいエンジンの開発を目指したい」と突然の発表を行った。「シーズン後半の投入を目標に開発を進めて、トヨタ・スバルにガチンコで対抗できるようにしたい」と目標も掲げた。

ST-Qクラスを創設するにおいて注目を浴びる水素カローラについては、給水素時間の短縮とLAPタイムの向上が見られている。水素についても福島県浪江町の太陽光由来の水素に加え、山梨県・東京電力・東レが連携して製造する太陽光由来の水素も利用される。このことに伴い山梨県の長崎幸太郎知事も会見場に登場した。

3社3様でS耐の中で実証実験を行いながら開発を行っていく。20日は11時40分に決勝スタートが行われ5時間の長い戦いが行われる。

《雪岡直樹》

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