ホンダ、フル参戦シーズン始まる…スーパー耐久

743号車 Honda R&D Challenge FK8
743号車 Honda R&D Challenge FK8全 18 枚

ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankookの開幕戦、鈴鹿5時間耐久レースが20日、鈴鹿サーキットで開催された。マツダは次世代エンジンの開発、ホンダは人材育成という、今後の可能性を模索する第一歩となるレースを終えた。

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ホンダ

ホンダは、自己啓発を目的とした有志によるプライベートチームとして今まで活動してきた。昨年は4戦に参加し、車両データやチーム運営などをレベルアップさせてきた。2022年は会社からのサポートも大きくなり、有志ではあるがワークス体制に近い形での参戦となったことで、初めてシーズンフル参戦する。

マシンは743号車 Honda R&D Challenge FK8の『シビックタイプ R』を使用し、2001cc~3500ccの4輪駆動車両、および前輪駆動車両が登録されるST-2クラスに参戦する。ライバルはトヨタ『GRヤリス』と三菱『ランサーエボリューションX』、スバル『WRX STI』となる。シビックタイプRは長年スポットではあるが参戦してきており、昨年は4戦参戦したことで着実にデータも蓄積し徐々にタイムアップもしてきている。

決勝ではトップのGRヤリスから2ラップダウンとなってなってしまったが、ラップタイム自体は遜色ない走りをしている。

チーム代表の木立純一氏は「チームとしては初めての鈴鹿ということもあり、データもなく戦略も難しい感じだったが、木曜から走ってデータを集めその中で戦略をたてて、まずはしっかり完走できたことは非常に有益だと思う。今年の鈴鹿は開幕戦と最終戦と2回開催されるので、この結果を次に繋げていきたい」と初戦を終えての感想を語った。「次戦は24時間レースですが、昨年参加したときはエンジントラブルが発生し、エンジン交換などで大幅に時間を費やしてしまい苦い思い出があ流ので、しっかり対策を練って挑みたい」と力強く語る。

そしてこのレースウィーク中に自動車メーカー数社の社長や、各部門のトップクラスのメンバーが同じ場所にいることもありGAZOO Racing、スバル、マツダともコミュニケーションを取る機会があったという。そのなかで若者の自動車離れをどうするかという課題と、一方で興味を持つ若者が業界に入ってきている中での人材育成をどのようにするか。さらにモータースポーツをどう盛り上げるかコミュニケーションしたという。

「ホンダでは若手のエンジニアが、自分もこのプロジェクトに参加したいと手を挙げていて、なるべくチームに引き入れたいと思っている。このプロジェクトを知って、自分もレースをやりたい、と言ってきた新入社員もいた」と着実にプロジェクトの効果が出てきていると木立氏はいう。

マツダもホンダも次へ向けての新たなチャレンジが、スーパー耐久という場を使って進んでいる。

《雪岡直樹》

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