アウディ(Audi)は3月17日、2021年通期(1~12月)の決算を発表した。営業利益がおよそ2.1倍と伸びて、新記録となっている。
同社の発表によると、グループ全体の売上高は、530億6800万ユーロ(約6兆9935億円)。前年の499億7300万ユーロに対して、6.2%増と2年ぶりに前年実績を上回った。また、2021年通期の営業利益は、新記録となる54億9800万ユーロ(約7245億円)。前年の25億6900万ユーロに対しておよそ2.1倍と伸びて、2年ぶりの増益となった。
大幅な増益となったのは、厳格なコスト規律、原材料評価額のプラスの影響、為替効果によるもの。2021年の世界新車販売台数は168万0512台。前年比は0.7%減と2年連続で前年実績を下回った。
市場別では、欧州が前年比0.4%減の61万7048台と、減少傾向にある。そんな中、『A3』が前年比3.6%増、『Q3』が5.6%増、『Q8』が1.8%増と堅調だった。『Q5』は18.6%増と2桁の伸び率。また、欧州全体の販売台数61万7048台のうち、地元ドイツは18万0883台。前年比は15.6%減と2年連続のマイナスだった。
中国(香港を含む)は2021年、70万1289台を売り上げた。前年比は3.6%減と、6年ぶりに前年実績を下回った。そんな中、『Q7』が74.4%増、『A5』が96.7%増と好調だった。一方、米国は2021年、19万6038台を売り上げ、前年比は5%増と、2年ぶりに前年実績を上回った。Q3が26.5%増、Q5が19.6%増と伸びている。日本は2021年、2万2535台を登録した。前年比は1%増と、2014年以来、7年ぶりに前年実績を上回っている。