フォルクスワーゲン(Volkswagen)は3月21日、米国の新車販売の55%を、2030年までにEVにする目標を発表した。
この目標達成の重要モデルが、新世代EVの「ID.」ファミリーのSUV、『ID.4』になる。フォルクスワーゲンは2022年内に、ID.4の米国現地生産を開始し、ID.4に対する米国での需要に応えていく計画だ。
ID.4は、スポーティかつオールラウンドな性能を追求した。米国向け2022年モデルのID.4 の「RWD Pro」と「RWD Pro S」グレードの場合、リアアクスルに搭載されたモーターは、最大出力201hp、最大トルク31.7kgmを引き出す。
「AWD Pro」と「AWD Pro S」グレードの場合、フロントアクスルに最大出力107hp、最大トルク16.5kgmのモーターを追加する。リアアクスルのモーターと合わせて、システム全体で最大出力295hp、最大トルク46.9kgmを引き出す。AWD Pro グレードの場合、0~96km/hは5.7 秒の性能を発揮する。バッテリーは蓄電容量が82kWh。バッテリーは低重心化のために、キャビンのフロア下にレイアウトされた。
2022年モデルの1回の充電での航続は、米国仕様の場合、RWD Proが280マイル(約450km)、RWD Pro Sが268マイル(約431km)、AWD Proが251 マイル(約404km)、AWD ProSが245マイル(約394km)。RWD Proの約450kmの航続は、従来よりも20マイル(約32km)、およそ7.6%延びている。