マセラティの新型SUV『グレカーレ』、ブランド初のEV設定へ…ハイブリッドも用意

マセラティの新しいビジュアルシンボルを採用

マセラティ史上最大の12.3インチの大型センタースクリーン

最強グレードの「トロフェオ」は最大出力530hp

マセラティ・グレカーレ
マセラティ・グレカーレ全 10 枚

マセラティは3月22日、新型SUV『グレカーレ』(Maserati Grecale)を欧州で発表した。グレカーレは『レヴァンテ』に続くマセラティのSUV第2弾となる。

◆マセラティの新しいビジュアルシンボルを採用

グレカーレのデザインには、スーパーカーの『MC20』から導入されたマセラティの新しいビジュアルシンボルを取り入れている。フロントは、低いグリルが特徴。サイドは、流線的なフォルムをもつボディと、カーボンファイバーを用いた技術的構成要素が特徴だ。リアは、ジウジアーロが手がけた『3200GT』から着想を得たブーメラン型のテールライトを採用した。

「GT」グレードのボディサイズは、全長4846mm、全幅2163mm、全高1670mm、ホイールベース2901mm。リアのトレッドは1948mmで、トロフェオではさらに拡大する。

新開発の「ヴィークル・ダイナミック・コントロール・モジュール(VDCM)」を搭載する。これにより、卓越したハンドリングと360度の車体制御を可能にするという。「コンフォート」、「GT」、「スポーツ」、「コルサ」(「トロフェオ」のみ)、「オフロード」の各ドライブモードが切り替えられる。

マセラティ・グレカーレマセラティ・グレカーレ

◆マセラティ史上最大の12.3インチの大型センタースクリーン

グレカーレは、広さと快適性にこだわり、クラス最高の装備を追求した。室内空間、ドライバビリティ、ハンドリング、音質、ウッド、カーボンファイバー、レザーなど、さまざまな素材を使用する。

室内には、マセラティ伝統の時計盤を装備した。デジタル化されたこの時計は、音声コントロールにより、車載コンシェルジュとして活用できる。操作系は、すべてがタッチ式になった。マセラティ史上最大の12.3インチの大型センタースクリーン、その他のコントロール用の8.8インチディスプレイ、後席専用の3番目のディスプレイからも、コントロールすることができる。

車内での体験は、「マセラティ・インテリジェント・アシスタント(MIA)」と呼ばれるマルチメディアシステム、最新のインフォテインメントの「マセラティ・コネクト」で管理される。3Dサウンドシステム「ソナス・ファベール」によるオールラウンドなサウンド体験を追求する。ソナス・ファベールの音響システムは、標準で14スピーカー、オプションで21スピーカーが付く。

イタリア・モデナのマセラティ・イノベーション・ラボのエンジニアは、イタリアのアーティストのダル・ダストと直接議論しながら、車載サウンドを開発した。テクノロジーとサウンドデザインの融合を図り、グレカーレでの特別なドライビング体験の一部として、「チャイム」(警告音)もカスタマイズしているという。

マセラティ・グレカーレマセラティ・グレカーレ

◆最強グレードの「トロフェオ」は最大出力530hp

グレカーレは、マセラティブランド史上、最も充実したラインアップになる。内燃機関、ハイブリッド、そして1年後にはマセラティ史上初のEVバージョンも加わり、幅広いパワートレインが用意される。

発表時には、3つのバージョンが用意される。最大出力300hpの4気筒マイルドハイブリッドエンジンを搭載したGT、最大出力330hpの4気筒マイルドハイブリッドエンジンを搭載した「モデナ」だ。高性能グレードの「トロフェオ」には、3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。スーパーカー『MC20』用の「ネットゥーノ」をベースにしたこのエンジンは、最大出力530hpを引き出す。トロフェオ仕様のパフォーマンスは、0~100km/h加速3.8秒、最高速285km/hが可能だという。

さらに、400Vシステムを搭載するEV、『グレカーレ・フォルゴーレ』も加わり、全ラインナップがそろう。なお、グレカーレは、モデナのマセラティ・イノベーション・ラボで開発され、イタリア・カッシーノ工場で生産される予定、としている。

《森脇稔》

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