展示台数20台以上! 日本初上陸の「ベネリ」や電動スクーター、ハーレーのカスタムまで手掛けるプロト…東京モーターサイクルショー2022

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展示台数20台以上!日本初上陸の「ベネリ」や電動スクーター、ハーレーのカスタムまで手掛けるプロト…東京モーターサイクルショー2022
展示台数20台以上!日本初上陸の「ベネリ」や電動スクーター、ハーレーのカスタムまで手掛けるプロト…東京モーターサイクルショー2022全 49 枚

2輪や4輪のオリジナルアイテムを展開し、海外ブランドの輸入販売も手掛ける総合パーツメーカーがプロトだ。3年振りに開催された第49回東京モーターサイクルショーでは広々としたスペースが確保され、同社が取り扱う数々の新製品が展示されていた。

前回(2019年)の開催にも増して目立っていたのが、バイクそのものの存在感だろう。20台以上のモデルがブースに並び、2輪メーカー顔負けの規模を誇っていた。しかもそれらはパーツ紹介のための脇役ではない。プロトが製品として輸入もしくは開発・生産したものが大半なのだ。

100年以上の歴史を誇る、イタリアの名門「ベネリ」が日本初上陸!

欧州ではベストセラーを誇る「ベネリ」(東京モーターサイクルショー2022)欧州ではベストセラーを誇る「ベネリ」(東京モーターサイクルショー2022)

中でも注目を集めていたのは、イタリア生まれのベネリだ。100年以上の歴史を誇る名門ではあるが、欧州メーカーの多くが辿った道と同様、70年代に入ると日本メーカーの躍進に押されて衰退。しかしながら、近年は中国の巨大企業GEELYの支援を受けて復活を果たし、アドベンチャーモデルの『TRK502』(日本未導入)は欧州におけるベストセラーを記録するなど、再興の真っ只中にある。

プロトはまず、2017年にベネリの電動アシスト自転車(E-BIKE)を導入し、昨年から本格的にバイクの取り扱いも開始。現在は北海道から沖縄まで、全国の31店舗のディーラーを構えるまでに急成長を遂げている。

ベネリ『インペリアーレ400』(東京モーターサイクルショー2022)ベネリ『インペリアーレ400』(東京モーターサイクルショー2022)

『TNT125/TNT249S』、『レオンチーノ250』、『TRK251』といったラインナップに加え、今年6月に導入予定の注目モデルが『インペリアーレ400』(59万9500円)と『125S』(39万4900円)だ。インペリアーレ400は、374ccの空冷単気筒を搭載するネオクラシックで、ロングストロークエンジンがもたらすテイスティな鼓動が楽しめるとのこと。ホンダGB350に興味があるユーザー、あるいはヤマハSR400を手に入れ損ねたユーザーにとって、気になる存在になるはず。

ベネリ『125S』(東京モーターサイクルショー2022)ベネリ『125S』(東京モーターサイクルショー2022)

それとは対照的に、シャープさが際立つモデルが『125S』だ。ワンランク上の180ccモデルと車体を共有するため、優れた安定性と高剛性を実現。幅広いシーンで扱える小さなストリートファイターとして人気を集めそうだ。

リーズナブルな価格で一充電走行距離70km!電動スクーターで日常生活が豊かになる

実用性の高い電動コミューター ゴッチア『GEV600』(東京モーターサイクルショー2022)実用性の高い電動コミューター ゴッチア『GEV600』(東京モーターサイクルショー2022)

また、密にならずに移動できるコミューターの人気が高まっている今、電動スクーターの需要も着実に伸びている。プロトはこのカテゴリーにゴッチア『GEV600』を投入。原付一種免許で乗れる手軽さと、リーズナブルな価格(16万9400円)を武器に、新たなニーズに応えている。カスタムパーツやアクセサリーも豊富に用意され、単なる日常の足に留まらない趣味性がある。

ゴッチア『GEV600』※カスタムパーツ装着車 (東京モーターサイクルショー2022)ゴッチア『GEV600』※カスタムパーツ装着車 (東京モーターサイクルショー2022)

一充電走行距離70km*とすると一見短いように思えるが、開発要件を通勤通学などの近距離移動と想定し「1日往復8km、1週間40kmの走行距離」と仮定して週2回の充電を想定。毎日利用できるコミューターとして、パワーの低下や充電の煩わしさもなくストレスなく使える性能であることがわかるだろう。*一充電走行距離70kmはエコモードで走行した際の最大値

ハーレーベースのコンプリートバイクが熱い!「ZDC」が生み出す至極の1台

ZDC (東京モーターサイクルショー2022)ZDC (東京モーターサイクルショー2022)

さて、ベネリやゴッチアに対するプロトのスタンスは基本的にディストリビューターではあるが、それらと一線を画するのが「ZDC」だ。これはプロト自らが製造を手掛けるコンプリートバイクで、長らく展開してきたカスタムブランド「ゼロエンジニアリング」から派生。今年も継続して販売されるだけでなく、その流れを汲む新しいモデルの投入も予定されているというから期待したい。ちなみに、発売予定のモデルの排気量は約250ccとのことだ。

ライダーファーストなプロトの商品群、ツーリングをもっと楽しめる仕掛けが満載

プロト(東京モーターサイクルショー2022)プロト(東京モーターサイクルショー2022)

もちろん、プロトの主軸であるパーツ関連も抜かりはない。ブレンボアクラポビッチラムマウントを筆頭とする海外の一流ブランドはもちろん、この分野でもやはり独自開発のパーツが充実。荷物の積載性を引き上げるシートバッグ「イガヤ」や、それを装着する「プロフェスト」のキャリアなどが公開され、本格的なツーリングシーズンを前に旅心がくすぐられたライダーは多いに違いない。

プロトツーリング部(東京モーターサイクルショー2022)プロトツーリング部(東京モーターサイクルショー2022)

こうしたツーリング関連の情報は、昨年から始まったYouTubeチャンネル「プロトツーリング部」にて度々配信されている。欲しいアイテムの利便性やスペックがより具体的に分かる内容になっているので、ぜひチェックしてみよう。

創業から41周年を迎えたプロト、近藤社長の描く今後の未来予想図とは…?

それにしても、プロトの守備範囲の広さには驚かされるばかりだ。バイクにまつわるほとんどすべてを網羅しているわけだが、今後のさらなる展望について、創業者である近藤芳光社長はこう話す。

プロト 近藤 芳光社長 (東京モーターサイクルショー2022)プロト 近藤 芳光社長 (東京モーターサイクルショー2022)

「バイクの輸入販売だけでなく、その開発や生産も行っていることにしばしば驚かれます。弊社はパーツの製造と輸入から始まったわけですが(設立は1984年)、パーツがいくらあってもそれだけでは成立しません。つまり、バイクがあって初めて機能し、価値が生まれますから、だったらバイクそのものもお客様に提供したい。これはさほど不自然な発想ではありませんでした。」

とはいえ、最初のきっかけはなんだったのだろう。

ZDCコーナーに展示されたゼロエンジニアリングJunkyard Phantom (東京モーターサイクルショー2022)ZDCコーナーに展示されたゼロエンジニアリングJunkyard Phantom (東京モーターサイクルショー2022)

「大きな転機はビルダーである木村信也という男との出会いです。あの唯一無二の世界観をもっと世に広めようと、彼とのコラボレーションでゼロエンジニアリングを設立。ロードホッパーType1&2という名の元でそれが具現化できた経験は大きかったです。時代が変わって排ガス規制が厳しさを増す中、大メーカーでもない我々がロードホッパーのようなやり方でそれをクリアするのは難しくなりました。とはいえ小排気量モデルならまだ可能性がありますし、電動の分野でも新たなオリジナルバイクにチャレンジしたいですね。」

近藤社長がプロトを設立して38年、創業からは41年が経過。しかしバイクに対する情熱はまったく衰えていないように見える。

プロト(東京モーターサイクルショー2022)プロト(東京モーターサイクルショー2022)

「弊社で扱うバイクには全部乗って試していますし、もちろんオリジナルのものもそうです。我々にとって、バイクは趣味の時間を楽しむためのツールですからどんどん乗って、どんどんアップデートしていかないと。それがユーザーや販売店、取引先企業の皆様の安心と信頼につながっていくのではないでしょうか。バイクにまつわる様々なハードやソフトを通して、あらゆる情報が得られたり、実際に体験ができたりするようなプラットフォームになる。プロトはそういう存在になりたいと考えています。」

完成車・電動スクーター・コンプリートバイク・アフターパーツの展開だけでなく、プラットフォーマーを目指すプロトの事業展開。ライダーの誰もが喜ぶものが揃えられており、プロトの活躍にはこれからも目が離せないことに違いないだろう。

《伊丹孝裕》

モーターサイクルジャーナリスト 伊丹孝裕

モーターサイクルジャーナリスト 1971年京都生まれ。1998年にネコ・パブリッシングへ入社。2005年、同社発刊の2輪専門誌『クラブマン』の編集長に就任し、2007年に退社。以後、フリーランスのライターとして、2輪と4輪媒体を中心に執筆を行っている。レーシングライダーとしても活動し、これまでマン島TTやパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム、鈴鹿8時間耐久ロードレースといった国内外のレースに参戦。サーキット走行会や試乗会ではインストラクターも務めている。

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