東急全線が脱炭素化へ…再エネ電力で鉄軌道のCO2排出ゼロに 4月1日から

より環境性能を向上さえた田園都市線の2020系。
より環境性能を向上さえた田園都市線の2020系。全 5 枚

東急電鉄(東急)は3月28日、全路線を4月1日から再生可能エネルギー100%由来の電力(再エネ電力)による運行に切り替えると発表した。

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同社は2019年3月、東急パワーサプライから供給された再エネ電力による運行を世田谷線(三軒茶屋~下高井戸)で開始しているが、今回はそれを東横線などの鉄道線へ拡大。東京電力エナジーパートナーからの供給を受け、鉄道事業で二酸化炭素(CO2)排出ゼロとする脱炭素化に取り組む。

これにより、年間のCO2を一般家庭約5万6000世帯分程度に相当する16万5000t程度を削減できる見込みだとしており、グループの約3割が脱炭素化されることになる。

さらに2030年にはグループの連結総排出量を2019年度比で46.2%削減。2050年には実質ゼロとする目標を掲げている。

他の大手私鉄では西武鉄道や東武鉄道、京浜急行電鉄が同様の取組みを行なっているが、全線を再エネ電力で賄う取組みは国内の鉄道事業者としては初めてで、今後は太陽光発電など、自社での再エネ発電に取り組むことも検討するという。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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