ロータス初の電動SUV、600馬力で航続は600km…『エレトレ』発表

『エヴァイヤ』や『エミーラ』にも採用された「ポロシティ」

アクティブフロントグリルとテールゲートスポイラー

0~100km/h加速3秒以下で最高速は260km/h

ロータス・エレトレ
ロータス・エレトレ全 10 枚

ロータスカーズは3月29日、ロータス初の電動SUV、ロータスエレトレ』(Lotus Eletre)を欧州で発表した。世界初の電動ハイパーSUVを標榜している。

◆『エヴァイヤ』や『エミーラ』にも採用された「ポロシティ」

デザインの特徴的な要素が、「ポロシティ」だ。空気は、車を通り抜けるだけでなく、車の下、上、周囲にも流れるという空力学的な理論になる。ポロシティは、ハイパーEVの『エヴァイヤ』のデザインの中心であり、新型スポーツカーの『エミーラ』にも取り入れられた。

エレトレの場合、車の前縁の下で空気が流され、ボンネット上部に組み込まれた2つの出口から排出される。また、フロントホイールアーチの前方や後方、リアホイールの後方、Dピラーの上部にもポロシティが設けられた。これにより、空気抵抗が少なくなり、航続、速度、性能の向上など、より効率的な走行を可能にするメリットがあるという。

フロントには、エミーラやエヴァイヤと同様、シャープなリーディングエッジを採用した。リーディングエッジのすぐ上には、デイタイムランニングライトとスクロール式のウインカーを装備した。ライトクラスターは、スリムなデザイン。メインランプは、対向車に影響を与えることなく、常時ハイビーム照射が可能なマトリクス方式だ。その下は凹型で、部分的に隠れるように配置されている。

ロータス・エレトレロータス・エレトレ

◆アクティブフロントグリルとテールゲートスポイラー

アクティブフロントグリルは、複雑なデザインで、静止時や走行中の空気抵抗を減らす必要がある時は、閉じたままに。電気モーター、バッテリーパック、フロントブレーキの冷却が必要な時には、開いて空気をラジエーターに送り込む。

リアは、フルワイドのリボンライトがボディサイドの特徴的なラインを繋げている。ロータスのワードマークのすぐ上にあり、走行中は赤色に点灯する。両端には、スクロール式のウインカーを配置した。テールライトは4色に表示でき、車両のロック解除やバッテリーの充電状態を表示する。

一方だけで固定されているカーボンファイバー製のフローティングスプリットルーフスポイラーを装備した。これは、レーシングカーのウィングレットを連想させるモータースポーツにインスパイアされたデザインだ。中央部を無くすことで軽量化を図り、LIDARセンサーをガラス上部に配置した。ガラスを流れる気流をアクティブテールゲートスポイラーに導き、高速走行時にはスポイラーが自動的に展開する。アクティブテールゲートスポイラーは、選択したドライビングモードに応じて、3段階の角度に展開する。

ロータス・エレトレロータス・エレトレ

◆0~100km/h加速3秒以下で最高速は260km/h

エレトレのEVパワートレインは、モーターが最大出力600hpを発生する。パワフルなモーターにより、0~100km/h加速3秒以下、最高速260km/hのパフォーマンスを可能にする。

また、バッテリーの蓄電容量は100kWh以上で、1回の充電での目標航続は約600km。出力350kWの急速充電を利用すれば、400kmの航続に必要なバッテリー容量を20分で充電できる。

エレトレには、ロータスの「Electric Premium Architecture(EPA)」車台を初めて導入した。地面に近い 「スケートボード」 デザインは、異なるバッテリーサイズ、モーター、コンポーネントレイアウト、異なる駆動技術に簡単に対応できるという。このプラットフォームが、今後のロータスのプレミアムライフスタイルパフォーマンスEVの基盤になる、としている。

《森脇稔》

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