マセラティ グレカーレ「台数はオントップを狙う」…日本法人社長

マセラティ グレカーレ
マセラティ グレカーレ全 14 枚

マセラティはSUVの『グレカーレ』を東京の代官山T-SITEにおいて日本初公開中だ。期間は4月3日まで。

◆マセラティのデザインDNAは踏襲しながら

マセラティ ジャパン代表取締役社長のグレゴリーK.アダムズ氏は外観の特徴について、『レヴァンテ』と比較しながら次のように説明する。「グリルが特徴的で、レヴァンテの方がより男っぽく、ヘッドライトなどもアグレッシブに作られている。一方、グレカーレは若くてスポーティーなイメージを演出。しかしどちらもマセラティと感じてはもらえるだろう」。

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例えばグリルやリア周り、ホイールには三角状の尖ったデント(歯)と呼ばれる特徴的な形状があり、マセラティのデザインモチーフとされている。「レヴァンテではもちろん『クアトロポルテ』や『ギブリ』でもこのモチーフは用いられており、当然グレカーレにも採用されている」と述べ、マセラティファミリーであることがアピールされている。

またトライデントと呼ばれるロゴマークは2022年モデルイヤーからオーバル部分がなくなり、「より自由になったことをアピール。全体としてシャープなイメージとなり、よりトライデントロゴがよりはっきり見えるようになった」とグレッグ氏。

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グレカーレのリア周りでは、『3200GT』のブーメラン型のテールランプを意識したデザインを採用。「これは2022年モデルイヤーからクアトロポルテやギブリにも採用されているテールランプモチーフである」とのことだった。

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インテリアはレヴァンテと比較し、「例えばギアレバーがなくなったり、ドライブモードをコルサにすると、中央のアナログ風時計がGフォースに切り替わったり、またアレクサも使えるようになったので、よりデジタルな雰囲気になった。若い人が好みそうな仕様だ」とグレッグ氏。因みにシートは全てのグレードでフルレーザーを採用しているとのことだ。

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◆パフォーマンスと実用性を両立

今回の展示車はグレカーレトロフェオバージョンなので、よりカーボンパーツなどを採用。マセラティには3つのトリムレベルが存在し、「エントリーのGT(300馬力)、真ん中のモデナ(330馬力)はどちらも2リットル4気筒マイルドハイブリッドシステムで、一番上のパフォーマンスモデルがトロフェオだ」と述べ、グレカーレトロフェオは、「『MC 20』と同じく新たに開発したV型6気筒ツインターボの“ネットゥーノ”エンジンを搭載。MC 20は 630馬力に対し530馬力ではあるが、0から100km/hまでは3.8秒とクラストップレベルにある」と高いパフォーマンスを備えていることを説明。

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グレカーレはステランティスの共用プラットフォームを採用しており、アルファロメオ『ステルヴィオ』よりも全長は少し長くなっているという。「およそ10cmで、ベストインクラスのリアレックルームを作るために半分位。残りの半分はラゲージルームを広くするために使われている」とグレッグ氏。その結果、「ゴルフバックなどもきちんと乗るようになっている。パッケージングも非常に良く出来ており、広々感もある」とパフォーマンスだけではないことも強調した。

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◆ターゲットは女性も視野に

グレカーレのターゲットユーザについてグレッグ氏は、「これまでは男性のエンプティネスタが多く、今回もそこは狙う。同時に女性や30代くらいの若い人、ヤングファミリーもターゲットにしたい」とコメント。また、レヴァンテとの関係性について問うと、「例えばポルシェの『カイエン』と『マカン』の関係のようになるだろう。マカンが導入された時に、日本の場合はオントップしたような形だったので、グレカーレもそれと同じようなことになるだろう」と予測した。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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