横浜ゴムは、低燃費性能重視型トラック用オールシーズンタイヤ「BluEarth 711L」を4月中旬より、先進技術を駆使したモデルとして先行販売する。
新製品は、国内向け大型トラック用タイヤとして初めて「BluEarth」を冠した商品として、実証実験を行ったユーザーを中心に先行販売。2023年より一般販売を予定している。発売サイズは275/80R22.5と245/70R19.5の2サイズで、価格はオープン。
BluEarth 711Lは、ヨコハマのトラック用タイヤ史上最高の燃費性能を実現し、高速道路を走行する割合の高い顧客の輸送コストを大幅に削減する。先進技術である剛性を高めた新開発トレッドパターンに加え、新規のコンパウンド配合とヨコハマ独自の混合技術によって、同社のオールシーズンタイヤ「710R」に対して転がり抵抗を42%低減した。
一般的にトラック用タイヤに低燃費仕様のトレッドコンパウンドを採用すると耐摩耗性能は低下するが、新開発のコンパウンド採用により、従来品「ZEN 702ZE-i」と同等以上の耐摩耗性能を維持し、かつ耐偏摩耗性能、ウェット性能、雪上性能や静粛性についても同等の性能を確保した。
新開発のトレッドパターンでは、センター部にブロック密集レイアウトを採用。サイプと細溝で分断されたブロックがスクラムを組むように互いを支え合うことで、排水性を確保しつつ、タイヤが接地する際のブロック変形を抑制する。またトレッドコンパウンドでは、「ZEN 702ZE-i」に比べシリカ配合量を大幅にアップするとともに、その効果を最大限に発揮させるために、新規のポリマーを採用し、かつ新しい混合技術の開発も行った。