東急田園都市線8500系が定期運行終了へ…2023年1月ラストラン、残り2編成

東武伊勢崎線へ乗り入れていた頃の東急8500系。2017年7月9日。東武伊勢崎線北越谷~大袋。
東武伊勢崎線へ乗り入れていた頃の東急8500系。2017年7月9日。東武伊勢崎線北越谷~大袋。全 4 枚

東急電鉄(東急)は4月5日、田園都市線8500系の定期運用を2023年1月に終了すると発表した。

8500系は、「玉電」の愛称で親しまれ1969年5月に廃止された玉川線(渋谷~二子玉川園)の後継路線として建設された新玉川線(現・田園都市線渋谷~二子玉川間)向けに開発されたオールステンレス製の地下鉄火災対策基準(A-A基準)対応車8000系をベースに、営団地下鉄(現・東京地下鉄)半蔵門線との相互直通運転を視野に入れた車両で、1975年に登場した。

当初は4両編成が現在の大井町線と田園都市線の二子玉川以西へ投入され、1977年4月に新玉川線が開業する前は暫定的に東横線で運用されたこともあった。

東急8500系といえば赤帯車が代名詞だが、8637編成(手前)は貸切広告電車(TOQ-BOX)に使われていた関係で、青帯となっている。東急8500系といえば赤帯車が代名詞だが、8637編成(手前)は貸切広告電車(TOQ-BOX)に使われていた関係で、青帯となっている。

1991年までに東急では最多となる400両が登場したが、2002年に二代目5000系が登場した頃から廃車が発生し、伊豆急行や秩父鉄道、インドネシアへの譲渡も進んだ。

2018年、大井町線に省エネタイプの新型車2020系が登場すると同車への置換えが進行し、2022年4月5日時点では田園都市線に10両編成2本(8631・8637編成)が運用されるのみとなっている。

東急では8500系の定期運行終了を記念して、「ありがとうハチゴー」と題したプロジェクトを企画。ヘッドマークの掲出(4月20日~)、有料撮影会(4月17日、60組のペアを募集)、貸切イベント列車の運行(5月8日、定員100人)、記念グッズの発売(4月16日~)、記念切符の発売(8月上旬、2000円)を予定している。

4月20日から掲出されるヘッドマーク。4月20日から掲出されるヘッドマーク。

なお、有料撮影会は4月6日10時から、貸切イベント列車は4月18日10時から、クラブツーリズムのウェブサイトで先着順に申込みを受け付ける。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る