スマートEV新型、後輪駆動のSUVに…メルセデスベンツが開発に参画

最大出力272psのモーターで最高速180km/h

車名は「#」記号とそれに続く数字の組み合わせ

競合SUVトップレベルの抗力係数0.29

スマート#1
スマート#1全 10 枚

スマート・オートモービルは4月7日、新世代のスマートEV『スマート#1』(Smart #1)を欧州で発表した。

写真:スマート#1

◆最大出力272psのモーターで最高速180km/h

スマート#1は、従来型のシティコミューターEVよりも、ボディサイズの大きい電動SUVだ。ボディサイズは、全長4270mm、全幅1822mm、全幅1636mm、ホイールベース2750mmとなる。

EVパワートレインのモーターは、最大出力272ps、最大トルク35kgmを引き出し、後輪を駆動する。最高速180km/hの性能を可能にする。バッテリーの蓄電容量は66kWh。1回の充電での航続は、最大で440km(WLTPサイクル)に到達する。

高度なバッテリー温度制御システムは、低温下でもバッテリーの最適な動作状態を維持する。さらに、専用アプリの「スマートAPP」や、車内のコントロールパネルによって運転スケジュールを事前に設定し、バッテリーを自動的に予熱し、充電と出力の効率を最適化することができる。バッテリー容量の8割を充電するには、交流(AC)の出力22kWの場合でおよそ3時間、直流(DC)の出力150kWの場合、およそ30分で完了する。

スマート#1スマート#1

◆車名は「#」記号とそれに続く数字の組み合わせ

スマートは、ブランド、製品、ビジネスモデルの刷新により、新しいモデル開発体制を導入する。スマートは、プレミアムなEVブランドとして、ラインナップを拡大していく。

次世代スマートファミリーの最初の市販モデルになるのが、スマート#1だ。スマート#1は、メルセデスベンツと吉利汽車が設立した新しい合弁事業の最初の製品になる。将来の都市モビリティのためのベストソリューションを追求し、独自のブランド体験を共同で創出するというブランドのビジョンを反映した小型電動SUVになるという。

スマートは、次世代のEVのネーミング手法として、「#」記号とそれに続く数字の組み合わせを採用した。ソーシャルメディアでホットなトピックを示すために使用される「#」記号は、デジタル時代の流行を反映したものだという。スマート#1は、中国とヨーロッパの顧客を魅了し、都市のモビリティの新しいトレンドを設定する、と自負する。

スマート#1スマート#1

◆競合SUVトップレベルの抗力係数0.29

重慶にある中国自動車工学研究所は、中国国内で最も先進的な自動車のエアロダイナミクス試験センターを擁する。ここで、スマート#1は、エアロダイナミクスのテストを行い、抗力係数0.29を達成した。これは、同じセグメントの競合SUVと比較した場合、トップレベルにあるという。

抗力係数は、車両のエネルギー消費、航続、風切り音、高速での走行安定性に影響を与えるため、スマート#1の開発では重視された。メルセデスベンツのグローバルデザインチームによるデザイン哲学「Sensual Producty」のおかげで、スマート#1は、流線型のフォルムにエアロダイナミクスをバランスさせているという。

隠されたドアハンドルや効果的な空力パッケージが、標準装備されている「AGS(アクティブグリルシャッター)」が、空力性能の向上に寄与する。耐風性と騒音も最適化されており、エネルギー効率や快適性、航続の向上に貢献しているという。一方、車両のドアハンドルには砕氷機能が装備されており、薄い氷の層で覆われている場合でも機能する、としている。

《森脇稔》

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