万が一のとき活躍、新型FROがSUPER GTに登場…最強のSUV

FRO各車とセーフティーカー
FRO各車とセーフティーカー全 35 枚

国内最高峰の戦いが行われるSUPER GT。レースだけでなく万が一の事故やトラブルの際に駆けつけるFRO(ファースト・レスキュー・オペレーション)カーはとても重要だ。新型FROの贈呈式が今シーズンの開幕に合わせて贈呈された。

SUPER GTはGT500の15台と、GT300の28台合計43台が年間でエントリーしている。速度の異なるマシンが一斉にコースを走行していることで、混走による接触やトラブルなども起きやすい。そのクラッシュやトラブルが起きた際に、いち早く現場に駆けつけるように、FROという独自のレスキューマシンを配備している。

もちろんレースが開催されるサーキットにもレスキューカーや消防車、ドクターカーなどが配備されているが、このSUPER GTオリジナルのFROは、ドライバー・レスキューマン・ドクターが同乗し、現場に駆けつけてレスキューと同時ドクターが診断するという行為が同時に行えるようになっている。

これはレースでの速度が速いため、壁などに当たってクラッシュした時、マシンに搭載されているGセンサーで規定値より高いGが測定された場合は、ドライバーは勝手にマシンから降りるのではなく、ドクターの判断が行って問題無いようならば降りても良い、という診断が即座に行えるようにしているためだ。

そんなレスキューとドクターを即座に現場に送り届けるマシンとして、昨年まではトヨタ『ランドクルーザープラド』、スバル『レガシィアウトバック』、日産『パトロールNISMO』がその任務に当たっていた。レガシィアウトバックは2015年より、ランドクルーザープラドは2019年の初戦から、パトロールは2019年の第2戦からその任務に就いていた。長きに渡ってレースを影から支えた車両の入れ替えが行われ、今シーズンからトヨタ『ランドクルーザー GRスポーツ』、スバル『レガシィアウトバックX-BREAK』が新たなFROに仲間入りした。日産パトロールは継続してその任務を担う。

サーキットのランオフエリアにあたる砂利の部分は意外に深く、足を踏み入れると歩きにくい場所だ。そんな場所にマシンがコースオフした場合では、普通のクルマでは牽引するのも大変だが、地上高があり、牽引もできる力を持ったSUVはうってつけだ。さらにレスキュー・救護機材をたくさん積載する能力、コースでいち早く駆けつける運動性能も考慮されている。

レガシィアウトバックは、株式会社SUBARU マーケティング推進部長 小島敦氏、トヨタランドクルーザーGRスポーツは、大阪トヨペット株式会社 執行役員 木原憲一氏より、SUPER GTアソシエイション代表の坂東正明氏にキーが贈呈された。

《雪岡直樹》

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