マツダ CX-60 生産開始…4月26日から欧州向け出荷

最新の魂動デザイン

マツダ初のプラグインハイブリッド車を設定

後輪駆動モデルも用意

マツダの山口県防府第2工場で生産を開始した CX-60
マツダの山口県防府第2工場で生産を開始した CX-60全 17 枚

マツダの欧州部門は4月20日、新型SUV『CX-60』(Mazda CX-60)の生産を、山口県防府第2工場で開始した、と発表した。

CX-60は、日本やヨーロッパ市場で発売を予定している新型SUV だ。CX-60の欧州向け出荷の第一便は、4月26日にヨーロッパに向けて出発する見通し。欧州ではすでに受注を開始しており、今夏から秋にかけて、欧州市場で発売される予定だ。

◆最新の魂動デザイン

CX-60は、走る歓びと環境・安全性能を進化させたマツダのラージ商品群の第1弾だ。マツダは、グローバルに需要が高いSUV市場において、ラージ商品4車種を2023年までに導入する予定。既存のSUV商品と併せて、各市場の特性や顧客ニーズに応えるSUVラインアップを拡充することにより、ブランドのさらなる成長を図っていく。

厳しい時代の要求に応える環境・安全性能を備えながら、日常の一般道走行から高速道路を使った長距離ドライブまで、余裕をもって運転を楽しめる2列シートのミッドサイズSUVだ。また、マツダのデザインテーマの「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」をさらに進化させ、自然と調和する日本人の感性を生かしたタフさと緻密さを、その造形を通じて表現しているという。

ダイナミックなスタイリングは、フロントエンジン、後輪駆動の新しいSUVアーキテクチャによって生み出された。魂動デザインの最新のインテリジェンスとエレガンスを伝えることを目指している。

マツダ CX-60(欧州仕様)マツダ CX-60(欧州仕様)

◆マツダ初のプラグインハイブリッド車を設定

欧州仕様には、2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンと電動モーターとを組み合わせたマツダ初のプラグインハイブリッドシステムの「e-SKYACTIV PHEV」搭載車の「CX-60 PHEV」を設定している。

e-SKYACTIV PHEVは、「SKYACTIV-G 2.5」ガソリンエンジンに、最大出力136hpを発生するモーターを組み合わせる。エンジンとモーターを合わせたPHEVシステム全体で327psのパワーと、51kgmのトルクを引き出す。マツダ史上、最も強力な市販車になるという。パワフルなPHEVパワートレインを搭載するCX-60 PHEVは、0~100km/h加速5.8秒という数字が明らかにされている。

バッテリーの蓄電容量は17.8kWhだ。EVモードでは、最大62(複合モード)~67km(シティモード)のゼロエミッション走行を可能にする。この効果もあって、WLTPサイクルの燃費は66.5km/リットル、CO2排出量33g/kmと優れた環境性能を発揮する。EVモード時の最高速は100km/hとした。

マツダCX-60生産開始(防府第2工場)マツダCX-60生産開始(防府第2工場)

◆後輪駆動モデルも用意

CX-60 PHEVは、8速ATとマツダの「i-ACTIV AWD」を組み合わせた4WDモデル。一方、CX-60には、後輪駆動(フロントエンジン、リアホイールドライブ)モデルも用意される。

マツダの新世代48Vマイルドハイブリッドシステムの「Mハイブリッド」搭載車にラインナップされる。Mハイブリッドは、新世代の「ストレート6」エンジンの3.0リットル直列6気筒ガソリン「e SKYACTIV-X」、または3.3リットルディーゼルの「SKYACTIV-D」と組み合わせる。両エンジンは、高出力と優れた燃費、排出ガス性能を兼ね備えているという。

マツダによると、CX-60のSKYACTIVアーキテクチャは、フロント縦置きエンジン+後輪駆動レイアウトと互換性があり、優れたボディ剛性とフロントダブルウィッシュボーン、リアマルチリンクサスペンションのセットアップと合わせて、高レベルの運転体験を可能にするという。

マツダCX-60生産開始式典(防府第2工場)マツダCX-60生産開始式典(防府第2工場)

《森脇稔》

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