BMW 7シリーズ 新型のEV『i7』、544馬力ツインモーター搭載…欧州発表

1回の充電での航続は最大625km

14.9インチの「BMWカーブド・ディスプレイ」

後席のドアパネルに5.5インチのタッチスクリーン

BMW i7
BMW i7全 10 枚

BMWは4月20日、新型EVの『i7』(BMW i7)を欧州で発表した。同時に発表された新型『7シリーズ』のEVバージョンとなる。

◆1回の充電での航続は最大625km

i7の「xDrive60」グレードのEVパワートレインには、第5世代の「BMW eDrive」テクノロジーを導入する。フロントアクスルとリアアクスルのそれぞれに、電気モーター、パワーエレクトロニクス、トランスミッションをコンパクトに一体設計した。

フロントのモーターが最大出力258hp、最大トルク37.2kgm、リアのモーターが最大出力313hp、最大トルク38.7kgmを引き出し、システム全体で544hpのパワーと、76kgmのトルクを獲得する。パワフルなツインモーターは、0~100km/h加速4.7秒、最高速240km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は101.7kWh。厚さ110mmのスリムな高電圧バッテリーは、車両の床の低い位置にレイアウトされる。1回の充電での航続は、最大625km(WLTPサイクル)に到達する。バッテリーは、最大出力195kWの急速充電に対応しており、およそ10分で170kmの航続に必要なバッテリー容量を充電できる。

BMW  i7BMW i7

◆14.9インチの「BMWカーブド・ディスプレイ」

インテリアでは、新しい「マイモード」と最新世代の「iDrive」オペレーティングシステムによって、革新的なユーザーエクスペリエンスを実現することに重点を置く。マイモードを使用すると、ドライバーは車両の走行特性やインテリアの雰囲気をカスタマイズできる。

14.9インチの「BMWカーブド・ディスプレイ」に加えて、インストルメントパネル、ドア部分の新設計ライトとストリップが、現代的なルック&フィールと品質を表現する。 BMWインタラクションバーはアンビエントライトの一部であり、一体デザインのコントロールボタンも備えている。さらに、新開発のスカイラウンジパノラマガラスルーフには、個別に調整可能なLEDライトスレッドが付く。

i7の後席には、快適な移動空間だけでなく、映画のような体験を可能にする新しいエンターテインメントシステムを採用する。ルーフから展開する「BMWシアター・スクリーン」は、31.3インチのディスプレイ、32対9のパノラマ表示フォーマット、8Kのストリーミング解像度を備えたワイドスクリーンだ。後席をプライベートシネマラウンジに変え、乗員はさまざまなストリーミングオファーから個人的なエンターテインメントプログラムを選択し、楽しむことができるという。

BMW i7BMW i7

◆後席のドアパネルに5.5インチのタッチスクリーン

iBMWのEVに共通する「iブルー」のアクセントが配されており、セグメントをリードする持続可能性を強調している。キドニーグリルには、BMW iのロゴが付く。エアインテークの水平バー、サイドスカートとリアバンパーのトリム、フロントとリアのBMWロゴの周囲は、BMWのiブルーで仕上げている。

EVの『iX』、『i4』と比較して、充電ソフトウェアが改善されており、高電圧バッテリーの温度がより正確に制御され、充電プロファイルを保存できる。これに加えてi7では、「BMWマップス」搭載のナビゲーションシステムが、充電に最適化されたルートをより迅速かつ詳細に表示するようになった。

後席には、「エグゼクティブ・ラウンジ・シート」を採用する。後席の乗員は、足を伸ばしてくつろぐことができる。後席のドアパネルには、5.5インチのタッチスクリーンを組み込む。インフォテインメントシステムやBMWシアター・スクリーン、オートエアコン、シート設定などを、くつろいだ状態のまま、操作することができる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  2. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  3. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  4. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  5. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る