“最も美しいクルマ”『DS 4』日本デビュー、価格は398万円より

DS 4
DS 4全 7 枚

ステランティスジャパンは4月28日、 DSオートモビルの新型Cセグメントハッチバック『DS 4』を発売した。

DS 4は『DS 7クロスバック』、『DS 3クロスバック』、『DS 9』に続く、DSオートモビル4番目のモデルとなる。DS 4は新世代のアヴァンギャルドなデザインを採用。今年1月にパリで開催された「国際自動車フェスティバル」では、世界で最も美しいクルマに選出された。ボディサイズは全長4415mm、全幅1830mm、全高1495mm、ホイールベースは2680mm。パワートレインは1.2リットルガソリン、1.5リットルクリーンディーゼル、1.6リットルPHEVの3種類を用意。導入を記念した特別仕様車「LA PREMIERE(ラ・プルミエール)」も同時発売する。

価格はTROCADERO(トロカデロ)PureTech(1.2リットルガソリン)が398万円、RIVOLI(リヴォーリ)PureTech(1.2リットルガソリン)が449万円、RIVOLI BlueHDi(1.5リットルディーゼル)が469万円、RIVOLI E-TENSE(1.6リットルPHEV)が572万円。

特別仕様車LA PREMIEREは1.2リットルガソリンが514万円、1.2リットルディーゼルが534万円、1.6リットルPHEVが642万円。

◆新世代のアヴァンギャルドデザイン

スリムなプロジェクターヘッドランプには、インテリジェント機能を備える「DSマトリクスLEDビジョン」を採用する。シャイニーブラックのフロントグリルはダイヤモンドをモチーフとした大小2つのパーツで構成。ダイヤモンドを散りばめたようなクロームを配し、美しい幾何学模様のデザインに磨きをかけている。

フロントからリアへ流れる流麗なシルエット、彫刻的なフォルムや大径ホイール、シャープなラインがダイナミズムを印象づけている。サイドビューは低く傾斜するルーフラインによって、流麗さとシャープなラインを両立。リトラクタブルドアハンドルは、サイドパネルの彫刻的な面構成を強調している。また、細く横に伸びるリアライトがワイド&ローの力強さを表現。リアライトはレーザーエンボス加工のダイヤモンドデザインで、片側80個のLEDライトによりエレガントな発光を表現している。

特別仕様車 DS 4 ラ プルミエール特別仕様車 DS 4 ラ プルミエール

◆新機能エアコンと車内浄化システムを搭載

水平ラインでまとめられたダッシュボードとドアトリムは、直線と曲面が織りなすシンプルな造形とした。主力モデル「RIVOLI」には上質なレザーにエレガントなラインを描くステッチが施されたバサルトブラックレザーシートを、ベースモデル「TROCADERO」には素材のコントラストが美しいファブリック&テップレザーのコンビネーションシートを設定している。

ダッシュボードにはピュアなデザインと効率性を両立したユニークな換気システム「DSエア」を組み込んだ。吹き出し口を最小化したコンパクトなデザインで、ダッシュボードに流れるようなすっきりとした印象をもたらしている。下部には彫刻的な文様を施した操作ボタンを配置。スライダースイッチで風向の上下、左右を調整できる。さらにクリーンな車内空気環境を提供するDSクリーンキャビンを初採用する。センサーによりCOやPM2.5の粒子を検知し、自動的に室内を浄化。タッチスクリーンで状況をモニターすることもできる。

トランク容量は430リットル(E-TENSEは390リットル)。後席全体を使用すれば1240リットル(同1190リットル)と十分な荷室スペースを確保している。

◆DS初のボイスコントロール機能

インフォテイメントシステムは高性能で効率的なコネクテッド機能を持つ10インチタッチスクリーン「DSアイリスシステム」を採用する。最新のトラフィック情報とリアルタイムで繋がるコネクテッドナビゲーションにより、ストレスのない移動をサポート。さらに、ボイスコントロール機能を備え、ナビゲーションの目的地、エアコンの温度、ラジオ局の選択、ハンズフリー通話、天気予報など、様々な機能を音声で作動、変更、停止できる。

タッチスクリーンの操作は、オートマチックセレクター上部の手元に近い位置に設置された5インチパネルでも可能。よく使う機能をショートカットキーに登録しておけば、タッチスクリーンに手を伸ばさずに手元で呼び出して、簡単、安全に操作できる。

また、初採用の「DSエクステンデッド・ヘッドアップディスプレイ」は、車速やナビゲーションのルート、ドライバーアシスト機能の作動状況など、優先度の高い運転支援情報をメーター上部のフロントウィンドウにカラーで投影する。情報は拡張現実(AR)技術により、約4メートル先の路面上に浮かびあがるように表示。前方から視線を逸らすことなく、必要な情報をリアルタイムで読み取ることができる。

DS 4DS 4

◆先進運転支援システムを大幅アップデート

先進運転支援システムは、超音波ソナー×8、フロントミリ波レーダー×1、コーナーミリ波レーダー×2(初採用)、フロントガラス・マルチパーパスカメラ×1、180度カメラ×4(初採用)、赤外線カメラ×1 (DSナイトビジョン用)によって構成。DS初採用となる機能を追加し、大幅なアップデートを図っている。

「360°ビジョン」は前後左右4つのカメラで、前後および全体を俯瞰する映像を確認。タッチスクリーン上では前後左右に加え、前方左右、後方左右、合計6つの映像を任意で選択して確認できる。「ブラインドスポットモニター」は検知範囲を従来の約10mから約75mへと大幅に伸長。高速道路で死角からハイスピードで迫る後続車などを検知できる。

「リヤクロストラフィックアラート」はリバースギアの状態で、周囲から0-10km/hの範囲で接近する車両やバイク/自転車/歩行者を検知。「ポストコリジョンセーフティブレーキ」は衝撃によりエアバッグが作動すると、自動でブレーキをかけ、対向車線へのはみ出しによって起きる多重事故の危険を低減させる。さらに側面衝突時に前席乗員を保護する「ファーサイドエアバッグ」、歩行者への衝撃を低減させる「アクティブボンネット」も搭載した。

◆最新プラットフォームに3種類のパワートレインを搭載

DS 4は、「EMP2」プラットフォームの進化版を採用。操縦安定性向上のための剛性強化や、CO2削減に寄与する軽量化を実現している。また、通常のスポット溶接に加え構造用接着剤を多用し、新規部品を約50%採用することで、乗り心地を向上。フロントサスペンションはストラット、リアはトーションビーム式を採用している。さらに「DSアクティブスキャンサスペンション」を採用。前方カメラで路面を常時ハイスピードスキャンし、ショックアブソーバーの減衰力をリアルタイムで制御する。

パワートレインはガソリン/ディーゼル/PHEVの3種類を用意する。1.2リットル3気筒DOHCガソリンエンジンは最高出力130ps/最大トルク230Nmで燃費は17.7km/リットル(WLTCモード)、1.5リットル4気筒DOHCディーゼルエンジンは最高出力130ps/最大トルク300Nmで燃費は21.2km/リットル(同)。

PHEVは1.6リットル4気筒DOHCエンジン(最高出力180ps/最大トルク300Nm)とフロント電動モーター(最高出力110ps/最大トルク320Nm)の組み合わせ。システムトータルで最高出力225ps/最大トルク360Nm(本国公表値)を発揮する。容量12.4kWhのリチウムイオンバッテリーをリアトランク下に搭載。EV走行可能距離は56km(WLTCモード)を達成する。満充電時間は普通充電器(200V/3kW)で約4時間、ウォールボックスタイプの普通充電器(200V 6kW)で約2時間となっている。

ドライブモードは、電動モーターでEV走行を楽しむ「エレクトリックモード」、エンジンとモーターを活用して燃費効率を最適化する「ハイブリッドモード」、ハイブリッドモードにDSアクティブスキャンサスペンションを作動させる「コンフォートモード」、必要に応じてモーターの力も活用しながら、高出力のダイナミックな走りを楽しむ「スポーツモード」の4つを設定している。

トランスミッションは全モデル8速ATを組み合わせる。未来的なデザインの新世代オートマチックセレクターを採用し、指先でスムーズに操作が可能。センターコンソール周りのスペースをすっきりとさせている。

特別仕様車 DS 4 ラ プルミエール特別仕様車 DS 4 ラ プルミエール

◆特別仕様車 DS 4 LA PREMIERE

DS 4の国内導入を記念して、フランス語で"The First"を意味する特別仕様車DS 4 LA PREMIEREを発売する。

エクステリアは、ブラックパーツ、20インチ大径アロイホイールの採用をはじめ、専用ボディカラーを設定。インテリアには、上質なクリオロブラウンのナッパレザーを使用。シートはこだわりのウォッチストラップデザインで仕立てている。さらに、ステアリングヒーターやFOCALプレミアムサウンドシステムなど、通常モデルのパッケージオプションをすべて装備する。

パワートレインはPureTech、BlueHDi、E-TENSEの3種類から選択可能。ボディカラーはグリラケおよびクリスタルパールのメタリック2色を設定、計50台の限定となる。


《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  3. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  4. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る