ベントレー史上最高の環境性能、フライングスパー PHV …欧州受注開始

EVドライブモードの航続は最大41km

2.9リットルV6ターボ+モーターで最大出力544ps

バッテリーは2時間半でフル充電が可能

ベントレー・フライングスパー・ハイブリッド
ベントレー・フライングスパー・ハイブリッド全 10 枚

ベントレーは5月3日、『フライングスパー・ハイブリッド』 (Bentley Flying Spur Hybrid)新型が、ベントレー史上最高の環境性能で型式認証を取得した、と発表した。また、英国と欧州で同車の受注を開始している。

写真:ベントレー・フライングスパー・ハイブリッド

◆EVドライブモードの航続は最大41km

同車は、「フライングスパー」シリーズ初のプラグインハイブリッド車(PHV)だ。新設計のPHVパワートレインは、2.9リットルV型6気筒ガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせる。

型式認証を受けた新型フライングスパー・ハイブリッドは英国と欧州で受注が開始され、その他の市場でも間もなく、受注を開始する。ベントレーは全ラインアップへのハイブリッドモデル投入を2024年までに完了し、続く2025年にベントレー初のEVを発売する予定。2030年には、全ラインアップをEVに移行する計画だ。

WLTPサイクルによる型式認証で測定された新型フライングスパー・ハイブリッドの平均CO2排出量は、75g/km。また、エンジン併用で最大805kmを走行でき、EVドライブモードは最大41km(いずれもWLTPサイクル)と認定された。

ベントレー・フライングスパー・ハイブリッドベントレー・フライングスパー・ハイブリッド

◆2.9リットルV6ターボ+モーターで最大出力544ps

2.9リットルV6ターボエンジンは、最大出力416ps、最大トルク56.1kgmを引き出す。エンジンのVバンク内には、ツインスクロールターボチャージャーと一次触媒コンバーターを搭載した。インジェクターとスパークプラグは、最適な噴射パターンと燃焼経路を実現するために、各燃焼室内の中央に配置される。カムシャフトは最大50度まで可変。リッターあたりおよそ150psの数値は『フライングスパーV8』を凌ぐという。

電気モーターはトランスミッションとエンジンの間に配置され、最大出力136ps、最大トルク40.8kgmを発生する。永久磁石同期モーターが停車状態から瞬時にフルトルクを発生し、静かに加速する。トルクのレスポンスが迅速なため、ターボラグにつきもののもどかしさが最小限に抑えられているという。

PHVシステムの最大出力は544ps、最大トルクは76.5kgmを獲得する。パワフルなPHVパワートレインは0~96km/h加速4.1秒、最高速285km/hの性能を可能にする。0~96km/h加速4.1秒は、フライングスパーV8の4.0秒よりも0.1秒速い。

ベントレー・フライングスパー・ハイブリッドベントレー・フライングスパー・ハイブリッド

◆バッテリーは2時間半でフル充電が可能

従来のオートマチックスタート&ストップスイッチは、3種類の「Eモード」を切り替えるコントロールスイッチに置き換えられた。EVドライブモード、ハイブリッドモード、ホールドモードの3種類のEモードが切り替えられる。バッテリー残量の自動管理機能も採用している。EVドライブモードでは、可能な限り電気だけで走行する。EVドライブモードは、都市部や短距離の移動に最適という。

ハイブリッドモードは、インテリジェントなナビゲーションシステムのデータに基づき、効率と航続を最大限にする。このモードは長距離ドライブ向きで、ナビゲーションシステムの走行ルートに従いながら、Eモードの予測機能とエンジンの惰性回転を利用する。ナビゲーションシステムに目的地を入力すると、走行シーン毎に適切なドライブモードが自動的に選択され、バッテリーの電力を最も効率的に利用するための計算を行う。例えば、都市部などEV走行が最も有効と思われるシーンに備えて、バッテリーに電力が蓄えられる。目的地に到着した時点で、バッテリー残量がゼロになるように自動計算することで、トータルな効率性を追求している。

ホールドモードでは、エンジンと電力がバランスよく使い分けられ、必要なときに電力で走行できるように高圧バッテリーの充電量が維持される。ドライバーがスポーツモードを選ぶと、デフォルトでホールドモードになり、ブーストと回生が確実に行われるという。

モーターを駆動するリチウムイオンバッテリーは、蓄電容量が18kWh。2時間半でフル充電できる。バッテリーに蓄えられたエネルギーはパワーエレクトロニクス技術によって変換され、モーターに供給されるほか、12Vバッテリー系統の補助にも使用される、としている。

《森脇稔》

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