【ダイハツ アトレー 新型試乗】4ナンバーになったアトレーの「○と×」…渡辺陽一郎

ダイハツ アトレー 新型
ダイハツ アトレー 新型全 20 枚

2021年に国内で販売された商用車の内、約50%が軽商用車だった。そして軽商用車の約50%を、ワンボックスボディの軽商用バンが占める。その軽商用バンの中で、最も多く売られている車種がダイハツ『ハイゼットカーゴ』だ。

【画像全20枚】

2021年12月に登場した新型では、ハイゼットカーゴのワゴン仕様だった『アトレー』も、バン仕様に変更された。先代アトレーでは、90%のユーザーが後席を畳んで荷物を積んでおり、「アトレーにも重い荷物を積みたい」というニーズが根強かったからだ。そこでアトレーを5ナンバーの軽乗用車から4ナンバーの軽商用車に変更して、ハイゼットカーゴの上級シリーズに位置付けた。

後席スペースと乗り心地に注意したい新型アトレー

ダイハツ アトレー 新型ダイハツ アトレー 新型

ただし軽商用車の規定では、後席よりも、荷室の面積を広く確保せねばならない。そこで新型アトレーは、先代型に比べて、後席をハイゼットカーゴと同じく前側に寄せた。その結果、新型は後席が狭い。身長170cmの大人4名が乗車した時、先代型では後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ3つ半だったが、新型は1つ少々に留まる。しかも先代型を含めて床と座面の間隔も乏しいから、新型は腰が落ち込んで膝の持ち上がる着座姿勢になる。

乗り心地にも注意したい。先代アトレーはワゴンだから、乗用車用の13インチタイヤ(165/65R13)を装着したが、新型は12インチ(145/80R12)で商用車用のヨコハマJOB・YR52などを履く。指定空気圧は前輪が280kPa、後輪は荷物の積載を考慮して350kPaと高い。最大積載量もハイゼットカーゴと同じ350kgだから、プラットフォームを刷新したものの、乗り心地は硬い。

ダイハツ アトレー 新型ダイハツ アトレー 新型

上級シリーズのアトレーには、重い荷物を積まずレジャーに使う用途も多いから、最大積載量と指定空気圧を抑えて乗用車用のタイヤを装着した快適な仕様をパッケージオプションで用意すると喜ばれるだろう。

新開発CVTによる滑らかな加速と、長距離も快適なターボ

ダイハツ アトレー 新型ダイハツ アトレー 新型

その一方でトランスミッションは、従来の4速ATから無段変速式のCVTに刷新され、エンジンパワーの有効活用も可能になった。加速は先代型に比べて滑らかで、常に最適な回転数を選べるから動力性能が向上してノイズは抑えられた。特にアトレーはターボエンジンを搭載するので、長距離の移動も快適だ。

荷室もスッキリと仕上げられ、使い勝手を向上させた。荷物を積む機能は、先代型に比べて大幅に向上している。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★
オススメ度:★★★★

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

《渡辺陽一郎》

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト 1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

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