設計~型づくりもすべて手作りだった、タミヤがファン必見の展示【第60回静岡ホビーショー】

手書きの図面。破れたら全部書き直し…がかなりリアル
手書きの図面。破れたら全部書き直し…がかなりリアル全 12 枚

「静岡ホビーショー」の雄と言えばなんといってもタミヤ模型である。毎回、北館の一番奥に最大ブースを構えていた。今回はタミヤのブースに「プラモデルができるまで」というファンには必見の展示があった。

タミヤ模型の展示「プラモデルができるまで」タミヤ模型の展示「プラモデルができるまで」

企画取材に始まり、設計、金型製作、成形というプロセスを通じ、プラモデルがどのように出来上がっていくかをその工程を示しながら順番に解説している。さらに大型の射出成形機を設置して、実際にプラモデルがどのように出来上がるかをデモンストレーションし、少なくとも業者日にはその完成したてほやほやを見ている人に配布していた。

タミヤ模型の展示「プラモデルができるまで」タミヤ模型の展示「プラモデルができるまで」

最新のものは3D-CADを用いて設計されるのだが、そんなものがまだなかった時代には設計図面から詳細を起こしそこから木型を作って成型するという、ある意味今よりはるかに手のかかる仕事で模型を完成させていたことがわかる貴重な展示である。

タミヤ模型の展示「プラモデルができるまで」タミヤ模型の展示「プラモデルができるまで」

またタミヤ模型はホビーショーの期間中(5月15日まで)、本社の歴史館などを開放している。歴史的なタミヤ製品の他、ロータスや6輪のティレルと言った本物のF1の展示を見ることができる。時間があればぜひ行ってみたいところである。

《中村 孝仁》

中村 孝仁

中村孝仁(なかむらたかひと)|AJAJ会員 1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、さらにドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来45年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。また、現在は企業やシニア向け運転講習の会社、ショーファデプト代表取締役も務める。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る