シャフトごとタイヤがすっ飛んだベントレーをレッカーするには…ジャパントラックショー2022

大破したベントレー:本物の事故車らしい
大破したベントレー:本物の事故車らしい全 6 枚

横浜で開催された「ジャパントラックショー2022」の会場で、運転席側のドアがなく、左前輪がドライブシャフトごと脱落したベントレーを発見。なにごとかと思ったら、レスキュー用製品の展示だ。

バイクをレッカー台車や荷台に固縛する「おしりKUN」とは

大破したベントレー:本物の事故車らしい大破したベントレー:本物の事故車らしい

アルファが製造・販売している「パーフェクトレッカー」という製品は、組み立て式のフレームと電動式の自走ユニットからなる、事故車、不動車を牽引するもの。展示されていた事故車のようにタイヤがなくなっていると、牽引でひきずるわけにはいかない。ユニックやクレーンで釣りあげて大型トラックやトレーラーに積載して移動することになる。

パーフェクトレッカーは、組み立て式のフレームを車体の側面から下に通して固定する。さらにリモコンで動く自走ユニットを滑り込ませる。反対側はレッカー用の車輪を取り付ける。自走ユニットは回転するジョイントを軸に固定されるので、曲がることもできる。

自走ユニットはジャッキで隙間をあけてやれば、自分で事故車の下にもぐりこめる。その後はリモコンで事故車そのものを動かせる。牽引用の車輪ユニットを固定してからレッカー車などで移動、搬出するのではなく、事故車を「自走」させてレッカーのところまで移動させることができる。

パーフェクトレッカーはバイクの牽引にも応用できる。が、バイクをこのようなフレーム台車や荷台に載せるとき困るのは固定方法だ。バイクは固定に使えるフレームや構造部分が少ない。タンクやシートにむやみにチェーンやフックをかけるわけにはいかない。スクーターなど樹脂部品が多いバイクも同様だ。

「おしりKUN」を開発中。「おしりKUN」を開発中。

アルファは、バイクを固定するために「おしりKUN」という開発している。製品化は秋ごろを予定しており、先行予約が可能という状態だ。そのため、製品やプロトタイプの展示はなく写真のみだが、「おしりKUN」は文字通り人間のお尻の部分(腰から大腿にかけて)の形の固定用治具というかクッションのような形をしている。

写真の見た目はマネキンのおなかと太ももの部分だけの物体で、なかなか微妙だ。なにに見えるかで心の汚れ具合が試されているようだ。開発中なので製品は違う形状になるようだが、原理を理解するにはこの形だったのだろう。ようは人間がまたがってふんばっていれば安定するバイクの構造を利用して、柔軟かつもっとも効果的なバイク固縛方法を実現する。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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