西武が中古車両の導入を視野に…鉄道事業の固定費削減などを推進

無塗装+VVVF制御車の導入が進むにつれ、既存の非VVVF制御車が淘汰される日が近くなる。写真は界磁チョッパ制御の新2000系。
無塗装+VVVF制御車の導入が進むにつれ、既存の非VVVF制御車が淘汰される日が近くなる。写真は界磁チョッパ制御の新2000系。全 2 枚

西武ホールディングス(西武HD)は5月12日に発表した「2022年3月期 決算実績概況 および『西武グループ中期経営計画(2021~2023年度)』の進捗」において、他社の車両を譲受する方針を明らかにした。

グループ傘下の西武鉄道(西武)では、メンテナンス性や省エネ性に優れた無塗装車体のVVVFインバーター制御車の導入を進めており、2022年度末までにはその保有比率をコロナ禍前の47.4%から56.2%に引き上げる構えだが、西武HDではコロナ禍で需要減が続く鉄道事業の収益構造を見直すべく、2022年度は「都市交通・沿線事業の経営改革」の推進を掲げており、固定費の低減などを図る一環として同仕様の車両を他社から譲り受ける方針を示している。

他社からの車両は「サステナ車両」と呼んでいるが(総合車両製作所製のステンレス車両「サスティナ」とは異なる)、その導入は2023年度以降を視野に入れており、車両の運用見直しや買替え計画を絡めて保有数の適正化も図りたいとしている。


《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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