スイスの郵便で実績の電動3輪モビリティ「キーバス」が日本に本格上陸…国内での製造も視野

キーバス「DXS」
キーバス「DXS」全 3 枚

スイスで郵便配達用に8000台余りが配備されている電動3輪モビリティブランド「キーバス」が日本に本格上陸。5月18、19日の両日、東京ドームシティ・プリズムホールで開催の「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2022」に出展している。

キーバスは、高い安定性と安全性で、ヨーロッパやオセアニアの国々の郵便配達車として採用されている、スイスのブランド。ラストワンマイルの輸送に10年以上活用される実績を持った世界でも稀な電動モビリティだ。

今回展示されている中でメインとなるモデルは「DXS」。郵便での利用期間を終えた車両をベースにリフレッシュし、SDGsに配慮している点が特徴的だ。

DXSは3輪で転倒の可能性が少ないほか、ハンドル角度や後輪デフ効果で3輪特有のカーブの不安定さも解消。マイナス20度でも使用可能なバッテリーや雪道にも対応するタイヤなどの採用で、厳しい環境にも対応する。

座席から腰を浮かしたり、ハンドルから手を離すと自動的にブレーキがかかる「オートマティックブレーキ」も特徴で、ストップ・アンド・ゴーの多い近距離輸送に便利。

積載は、前部が最大30kg、後部は90kg。満載時でも30%の坂道をストレスなく上がるパワフルさも魅力だ。さらに、150kg積載可能な専用トレーラーも用意している。

規格は「側車付軽2輪」に当たり、運転には普通自動車免許(AT限定可)が必要。ヘルメットは法律上必要ないが、同社では安全面から使用を推奨している。充電は家庭用電源で行え、フル充電で最長110kmほど走行できる。

キーバスは昨年日本に上陸し、現状はガス会社の検診などの用途で実験的に使用されている段階。今後は、アッセンブリー工場を日本国内に構え、生産の拡大やコストの削減、供給の安定化を図って本格的な販売を進めていく計画だという。


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