新幹線の耐震補強にも運賃転嫁か?…斉藤国交省「費用負担のあり方を検討したい」

東北新幹線での電柱の復旧作業。
東北新幹線での電柱の復旧作業。全 4 枚

斉藤鉄夫国土交通大臣は5月17日に開かれた定例会見で、新幹線の地震対策について記者の質問に答えた。

国土交通省では、3月16日に発生した福島県沖地震により東北新幹線が広範囲に被災し、完全復旧までに2か月を要したことなどを重く見て、高架橋などの土木構造物や電化柱の耐震基準、耐震補強計画など、新幹線の脱線対策について検証する「新幹線の地震対策に関する検証委員会」を5月31日に開催するが、耐震補強工事の促進を図るため、その費用を運賃に転嫁する検討も行なわれるとする報道が流れている。

東北新幹線での脱線車両の復旧作業。東北新幹線での脱線車両の復旧作業。

これについて斉藤大臣は、今回開かれる検証委員会が「技術的結論によっては、これだけのお金がかかるものだなということは出されるかと思いますが」と述べたものの、あくまで技術に特化したものであるという見解を示した。

東北新幹線での高架橋の修復作業。東北新幹線での高架橋の修復作業。

一方で、「耐震補強の前倒しや優先順位の付け方などについて幅広く検討する必要があると考えており、その費用の負担のあり方等については、委員会による検証を通じて、国土交通省として検討してまいりたいと思っています」とも述べており、費用負担のあり方についての検討を排除する考えがないことも示した。

東北新幹線での軌道変位の修復作業。東北新幹線での軌道変位の修復作業。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  2. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  3. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  4. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタ自動車に生産移管、いなべ工場は商用車専用に
  5. トヨタ RAV4 新型の競合は? 価格帯別にライバルを予想する
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る