関西私鉄にも有料座席サービス…阪急阪神HDが2024年度を目途に導入へ

阪急十三(じゅうそう)駅に停車中の9000系。
阪急十三(じゅうそう)駅に停車中の9000系。全 2 枚

阪急阪神ホールディングス(阪急阪神HD)は5月20日に発表した中期経営計画で、鉄道事業で有料座席サービスを導入することを明らかにした。

阪急阪神HD傘下の阪急電鉄(阪急)、阪神電気鉄道(阪神)などにおける2022年度の鉄道運輸収入は、コロナ禍前の2018年度比で定期外、定期ともに10%減を予測しているが、通勤時間帯における運行ダイヤの見直しや駅業務の効率化、ホームドア整備などにより収入を回復させ、2025年度には定期外収入が2018年度と同水準になると見込んでいる。

収入改善策の中には有料座席サービスも挙げられており、2024年度の導入を目途としているが、現時点でどの列車が対象になるかは明らかにされていない。競合するJR西日本には2019年3月から新快速に有料座席サービス「Aシート」が導入されており、これを意識したものになる可能性が高い。

ただ、阪急阪神HDでは2025年度も定期収入がコロナ禍前の水準に回復しないことを見込んでいることから、定期外の割合が高い観光列車的なものに導入されるのではないかと推察され、現在、『京とれいん』が運行されている阪急京都線が有力ではないだろうか。

JR西日本の新快速。JR西日本の新快速。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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