近鉄の夢洲直通車両が「二刀流」に…異なる集電方式に対応 大阪・関西万博

大阪メトロ中央線直通に対応するため、第三軌条による集電を行なっている近鉄けいはんな線。
大阪メトロ中央線直通に対応するため、第三軌条による集電を行なっている近鉄けいはんな線。全 5 枚

近畿日本鉄道(近鉄)は5月23日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場となる夢洲(ゆめしま)へ運行する直通列車に向けた集電装置の概要を明らかにした。

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近鉄では大阪・関西万博へ向けて、近鉄奈良線から近鉄けいはんな線や大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)中央線を経て夢洲へ直通する列車を計画しているが、近鉄奈良線はパンタグラフを使って屋根上の電車線から集電する「架空電車線方式」を、近鉄けいはんな線と大阪メトロ中央線は、走行用の線路とは別に側方に設けられた給電用レールから集電する「第三軌条方式」を採用しているため、現状では直通できない。

そこで、第三軌条区間で電流を採り入れる「集電靴」と呼ばれるものを先端に取り付けたアーム状の集電装置を台車枠の下に取り付けることで直通に対応することになった。

これは「可動式第三軌条用集電装置」と呼ばれるもので、近鉄奈良線内では折り畳まれており、近鉄けいはんな線と中央線内では側方に展開され集電する。5月25~27日には、大阪市住之江区の大阪国際見本市会場(インテックス大阪)で開催される「鉄道技術展・大阪」でこの装置についてのパネル展示が行なわれる。


《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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