ベントレー ベンテイガ、初のロングに専用装備の発売記念車…2022年後半欧州投入へ

ロングホイールベース化に合わせて外装を変更

手作業で加工されるメタルオーバーレイのウッドパネル

ドアトリムから光を放つ「ベントレーダイヤモンドイルミネーション」

ベントレー・ベンテイガ の「エクステンデッド ホイールベース」の発売記念車
ベントレー・ベンテイガ の「エクステンデッド ホイールベース」の発売記念車全 10 枚

ベントレーは5月19日、『ベンテイガ』の「エクステンデッド ホイールベース」(Bentley Bentayga Extended Wheelbase)に、発売記念車として、「アズール・ファーストエディション」を設定し、2022年後半に欧州で発売すると発表した。

写真:ベントレー・ベンテイガ の「エクステンデッド ホイールベース」の発売記念車

◆ロングホイールベース化に合わせて外装を変更

ロングホイールベース化に合わせて、エクステリアは4か所変更された。それが、プロファイルのロング化、新しいフロントグリル、ポリッシュ仕上げの新設計22インチ10本スポークホイール、サンルーフの位置見直しだ。「バーチカルベーングリル」は、『フライングスパー』に採用されている新設計グリルからインスピレーションを得たもの。独特のフロントグリルはブライトクロームのバーチカルベーンが垂直に立ち、その奥からブラックのメッシュグリルがのぞく。

ベントレーが1995~2003年まで販売していたオープンモデルが、『アズール』だ。発売記念車は、この「アズール」の名前を付した仕様がベースになる。22インチの10本スポークディレクショナルホイール、ブライトバンパーロアグリル、「Azure」の刺繡やエンブレムが装備された。キルト加工が施されたシート、ムードライティング、ステアリングヒーター、強化されたドライバーアシスト機能も用意されている。

さらに、「ファーストエディション」には、ベントレーダイヤモンドイルミネーション、ウッドパネルのメタルオーバーレイ、「Naim for Bentley」と呼ばれるプレミアムオーディオ、LEDウェルカムランプなどが装備される。ファーストエディション専用の刺繡やインレイ、エンブレムも採用している。

◆手作業で加工されるメタルオーバーレイのウッドパネル

メタルオーバーレイのウッドパネルは、ウッドパネル表面に厚さ0.07mmの薄い金属板を手作業で貼り合わせて複雑なデザインを形作り、ラッカー塗装と研磨で仕上げるものだ。このウッドパネルは、『コンチネンタルGT』の最高峰モデルの『コンチネンタルGTマリナー』に採用されている。

このインレイには、フォトエッチング加工を用いる。まずは、精密なステンシルシートを金属に貼り合わせる。ラミネートのUV露光や現像処理などの工程が完了した後、不要な金属部分を薬品で除去し、インレイのデザインだけを残す。エッチング加工では、素材を手作業で切り抜く必要がないため損傷のリスクがほとんどなく、高い精度で加工できる。その後、ウッドパネル表面にバッジをひとつひとつ手作業で正確な位置に貼り合わせ、最後にラッカーと研磨で仕上げる。

ホイールベースを180mm延長した効果で、後席に広々とした空間が生まれ、足元スペースも拡大された。競合ラグジュアリーSUVと比較して、キャビンは40mm以上長く、クラストップの広さ、と自負する。また、ヘッドルームは『ミュルザンヌ』より10mm広いにも関わらず、ルーフラインは競合車より100mm低く、バランスの取れたスポーティなシルエットとなっているという。

◆ドアトリムから光を放つ「ベントレーダイヤモンドイルミネーション」

発売記念車には、「ベントレーダイヤモンドイルミネーション」も装備された。ベントレーダイヤモンドイルミネーションは、ドアトリムに施されたパーフォレーションパターンから光を放つものだ。

左右フロントドアそれぞれに12個のLED、左右リアドアそれぞれに22個のLEDが配置された。ドアパネルのレザートリムに施された直径1mmのパーフォレーションパターンから、光がきらめくという。

レザートリムからきらめく光の明るさと色は、インフォテインメントシステムとタッチスクリーンリモートで調整できる。ダイヤモンドイルミネーションはムードライティングと連動し、室内全体で光の明るさと色が統一される。とくに夜間は、キャビンの雰囲気が大きく変化する、としている。


《森脇稔》

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