クルマにはサブウーファーが必要?[サウンドユニット セッティング法]

サブウーファーを搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:アミューズ<広島県>)。
サブウーファーを搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:アミューズ<広島県>)。全 4 枚

カーオーディオシステムは、ユニットを車両に組み付けることで完成される。そしてその組み付け作業には、さまざまな決まりごとやコツがある。当連載では、それらを1つ1つ解説しながらカーオーディオならではの面白さや奥深さを明らかにしようと試みている。

【画像】サブウーファー搭載車両のインストール事例はこちら

今回からは新章に突入し、「サブウーファー」をテーマに据えてお贈りしていく。当回では、カーオーディオに興味を持ち始めたばかりの方々に向けて「サブウーファー」とは何なのかを説明する。

なお、この“サブ”という言葉には「下の」とか「補助的な」という意味があり、“ウーファー”とは低音を再生するスピーカーユニットのことを指す。なので「サブウーファー」とは、ドアに取り付けられるスピーカー(ミッドウーファー)よりも低い音を再生するスピーカーであり、ドアスピーカーを補助するスピーカーでもある。

さて、このようなスピーカーが必要となる理由は何かというと…。

まず、「ミッドウーファー」が再生する帯域よりも低い音を再生するスピーカーが必要となる理由は以下のとおりだ。クルマのドアに取り付けられる「ミッドウーファー」は、口径的には17cmクラスが最大となる。それ以上大きなスピーカーは、基本的には取り付けられない。

そしてそのくらいの大きさのスピーカーでは、超低音までの再生が困難だ。というのも、スピーカーは口径が小さくなるほど高音の再生が得意になり、口径が大きくなるほど低音の再生が得意になる。で、17cmクラスのスピーカーではある程度の低音は出せるものの人間の可聴帯域の下限付近の超低音の再生はスムーズに行えない。なのでより口径の大きい(低音の再生が得意な)スピーカーが必要となるのだ。

また「ミッドウーファー」を補助するスピーカーが必要となる理由は以下のとおりだ。クルマは走行することで「ロードノイズ(タイヤパターンが路面に当たることで生じる騒音)」を発するのだが、これは主には低周波で構成されている。なのでカースピーカーから発せられる音楽の低音に覆い被さり、低音を聴こえにくくする。でも「サブウーファー」を導入すれば、「ミッドウーファー」が再生する低音再生を補助できる、というわけなのだ。

今回は以上だ。次回以降は「サブウーファー」の取り付けに関するあれこれを説明していく。お楽しみに。


《太田祥三》

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